学生のあなたにおすすめのクレジットカード6選をこだわり別に紹介!審査や還元率についてもわかりやすく解説
監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
本記事にてご紹介する学生におすすめのカードはコチラ!
近年、日本でもキャッシュレスが浸透しつつありますが「なんとなく怖い」という理由でクレジットカードを持っていない学生さんもいるのではないでしょうか?
結論から言うと、クレジットカードはいくつかのポイントさえ押さえて作れば何も怖くありません。むしろ、あなたの生活をより便利にお得にするアイテムと言えます。
クレジットカードを使えば、
- 使った分ポイントがもらえてお得
- ネットでのお買い物で代引き手数料が取られることがない
- コンビニまで支払いに行く手間が省ける
など、今よりお得かつスマートに支払いをすることができます。
ポイントをもらえてお得と言いましたが、逆にクレジットカードを使わないことでどれだけ損をしているのかを説明します。
年間60万円(月5万円)の現金を使っている場合、
ポイント還元率1%のクレジットカードで支払っていれば本来6,000円(60万円×1%)もらえていたはず!
6,000円あれば、おいしいものを食べに行ったり、服やカバンを買うこともできますよね。
お得そうなことはわかってもらえたと思いますが、まだまだ
「学生でもクレジットカードって作れるの?」
「お金を使いすぎてしまいそうで怖い」
などの疑問や不安がある方へ、本記事はそんなあなたの不安を解消するお手伝いをします。
この記事では以下の内容を解説します!
- 学生が使いやすいクレジットカードの選び方
- こだわり別!学生におすすめのクレジットカード
- クレジットカードの注意点や審査
本題に入る前に、そもそもクレジットカードってどんなものだっけ?という方は「クレジットカードとは何かを知らない人に!初心者でもよくわかる簡単解説」から読んでいただくことをおすすめします。
こだわり別!学生におすすめクレジットカード!
カード | こだわりがない人 |
ドライブ好きな人 |
ステータスカードを持ちたい人 |
海外旅行に行く人
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いろんな店で |
すぐにカードが |
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年会費 | 永年無料 | 永年無料 | 初年度無料 2年目以降条件付き無料(※) |
永年無料 | 永年無料 | 永年無料 |
ポイント 還元率 |
1.0%~5.5% | 1.0%~3.0% | 1.0%~3.0% | 0.5%~3.33% | 0.5% | 0.5%~15% |
申込基準 | 高校生を除く18歳以上39歳以下で学生の方 | 高校生を除く原則として年齢18歳以上の方 |
高校生を除く満18歳~25歳までの学生の方 | 高校生を除く満18歳~25歳までの学生の方 | 高校生を除く満18歳以上で日本国内に居住している方 | 専業主婦・学生(但し高校生を除く) を含む満18歳以上の方 |
特徴 |
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リンク |
※マイ・ペイすリボの申込+カード利用で年会費無料
【動画でわかりやすく解説!】
この記事の目次
- クレジットカードの選び方
- 年会費が無料
- ポイント還元率が1.0%以上
- 自分のライフスタイルに合ったメリットがあるか
- こだわり別!学生におすすめのクレジットカード
- こだわりがない学生はとりあえずこれ!年会費永年無料&高還元のJCB CARD W
- ドライブが好きな学生におすすめ!オリコカード THE POINT
- 将来ステータスカードを持ちたい学生におすすめ!三井住友カード デビュープラス
- 海外旅行によく行く学生におすすめ!ライフカード「学生専用」
- 日常の中で優待を使いこなしたい学生におすすめ!エポスカード
- すぐにでもカードが必要な学生におすすめ!セゾンカード インターナショナル
- 学生でもクレジットカードは作れる!審査に通る3つの条件
- 年齢が18歳以上(高校生を除く)であること
- 本人もしくは親権者に安定した収入があること
- 未成年の場合、申込時の親の同意書があること
- 奨学金の有無は審査に影響しない
- 学生がクレジットカードの審査に通らない理由
- 限度額は10万円~30万円と少なく設定されている
- 学生が限度額の上限を上げる方法
- 審査にかかる期間は即日~3週間
- クレジットカードを使うメリット
- キャッシュレスで決済できる
- ポイントや割引の優待がある
- 海外旅行などで役立つ付帯保険がついている
- 学生のうちからクレジットカードに慣れておくことができる
- クレジットカードを使う上での注意点
- 支払いは計画的に
- 3回以上の分割払いやリボ払いは避ける
- 学生でもクレジットカードのキャッシングは利用できる?
- 就職して社会人になったらカードの登録情報を変更しよう!
- 複数のクレジットカードを持つ場合におすすめのカード
- 学生でも複数のクレジットカードを持てる?
- 複数のクレジットカードを持つメリット
- 複数のクレジットカードを持つデメリット
- 複数もつ場合におすすめのカード
- FAQ(よくある質問)
- 学生でも審査は通るの?
- 学生が使いやすいクレジットカードの選び方は?
- 学生におすすめのクレジットカードは何?
- 【番外編】専門家に聞いた!「学生専用カードと普通カードの違い」
- まとめ
- クレジットカードは学生でも作れる
- 学生限定、20代限定のカードがある
- クレジットカードのメリットと注意点
クレジットカードの選び方
クレジットカードを作ろうと思っても種類がありすぎて、
「どんなクレジットカードが自分に合っているの?」
「どのクレジットカードがお得なの?」
と、クレジットカードの選び方がわからないですよね。
学生がクレジットカードを選ぶ時に注目したいポイントはずばり3つです。
それぞれについて簡単に解説していきます。
年会費が無料
初めてクレジットカードを作る人は特に、気軽に作れる年会費無料のカードを選ぶことをおすすめします。
学生限定のクレジットカードや、若者向けのクレジットカードでは、期間限定で「学生の間」や「○歳まで」年会費が無料のクレジットカードが多いです。
ただし、初年度だけが年会費無料で、2年目以降は「年間○万円以上の利用で翌年度無料」など条件を満たさないと年会費がかかるクレジットカードもあるので注意が必要です。
もちろん、条件に合った利用をする場合は、条件付き無料のカードを選んでも問題ないですよ。
ポイント還元率が1.0%以上
クレジットカードを使う金額に合わせてポイントが貯まるので、ポイント還元率が高ければ高いほどお得にポイントが貯まります。
ポイント還元率の考え方は以下のようになっています。
- 200円で1円相当のポイントが貯まる=ポイント還元率0.5%
- 100円で1円相当のポイントが貯まる=ポイント還元率1.0%
還元率はいくつならいいの?と疑問があると思いますが、還元率の高さの基準としては以下です。
- 0.5%は標準(合格点)
- 1.0%以上は優秀
平均的なポイント還元率は0.5%で、1.0%を超えると還元率が高いと言えます。
年会費が無料で還元率の高いカードを選ぶと、お得なことしか起こりませんよね。
下でご紹介している、「学生におすすめのクレジットカード」の中でも、
の3つは年会費が無料・ポイント還元率が1.0%以上と、上記2つの条件にばっちり当てはまるカードです。
自分のライフスタイルに合ったメリットがあるか
ここまでは、どんな方にも共通して当てはまるポイントをお伝えしましたが、最後の決め手は「あなたの生活において価値の大きいカードであるか?」です。
例えば、
- 車で出かけることの多い人はETCカードの内容
- 旅行が好きな人はカードに付帯する旅行保険の内容
に着目してカードを選ぶとより便利に利用出来るでしょう。
カードによっては、特定のお店でお得に利用できるといった特典もあるのです。
実際の例では以下のようなものがあります。
- JCB CARD WならAmazonでの利用でポイントが2倍(2%)
- 三井住友カード デビュープラスをFamilyMartで利用するとポイントが2倍(2%)
- エポスカードはカラオケのシダックスやビッグエコーで提示すれば室料が30%オフ!公式モール経由でAmazonやYahoo!ショッピングなどの通販サイトを利用するとポイント2倍(0.5%) 海外旅行保険が無料で付帯
クレジットカードの特典については、下記の記事も参考にしてみてください。
こだわり別!学生におすすめのクレジットカード
ここでは、
- 年会費が永年無料
- 学生でも当てはまる申込条件
であることを基準に選んだ学生におすすめのクレジットカードを、更に以下の「こだわりポイント」に分けて紹介していきます。
ずっと使えるお得なカードや、学生しか持てないカードなど色んな種類のカードを紹介するので、ぜひ自分にぴったりのものを見つけてください。
こだわりがない学生はとりあえずこれ!年会費永年無料&高還元のJCB CARD W
特にこだわりがないという学生さんは、とにかくポイントが貯まりやすい「JCB CARD W」を選ぶといいでしょう。
- 海外旅行保険
- 家族カード
- 分割払い
- ETC
- 【年会費永年無料】ポイントいつでも2倍以上!
- 【入会特典】Amazon利用で30%キャッシュバック!
- 【期間限定】先着でAmazonプライムギフトコードプレゼント!
※翌日お届け対象外
申込対象 | 満18歳以上の39歳以下 |
---|---|
付帯保険 | 海外旅行傷害保険(利用付帯) ※補償最高2,000万円 ショッピング補償 ※最高100万円 |
発行スピード | 最短1週間 |
主な特典 | JCBオリジナルシリーズパートナー利用でポイント最大10倍 |
39歳以下限定のクレジットカードで、年会費無料&ポイント高還元を実現しています。
デザイン性も高いので、オシャレな学生さんにもおすすめです。
OkiDokiポイントという独自のポイントが貯まり、基本のポイント還元率はいつでも1.0%です。
さらにJCBのオリジナルシリーズパートナーとして、
と他に類を見ないくらいお得なクレジットカードです。
- 先着75,000名様に3ヶ月分のAmazonプライムギフトコードプレゼント!
- Amazon.co.jpでの利用で30%キャッシュバック!(※1)
- 入会後3ヶ月間ポイント4倍!(※2)
- 家族カード新規入会で最大4,000円分のJCBギフトカードプレゼント!(※2)
- セブンイレブン利用で5%還元!(※2)
- カード入会後に友達紹介で最大4,000円分のJCBギフトカードプレゼント!(※2)
- スマリボ登録&利用でポイント10倍!(※2)
【対象期間】:2021年3月31日(水)カード入会(発行)分
※1: 上限金額5,000円
※2:インターネットからの申込対象
対象期間:2021年3月31日(水)カード入会受付分まで(2021年4月30日(金)カード入会(発行)分まで)
人気 JCB CARD W
※翌日お届け対象外
ドライブが好きな学生におすすめ!オリコカード THE POINT
ドライブが好きな学生さんは、ETCカードの年会費・発行手数料無料の「オリコカード THE POINT」を選ぶといいでしょう。
- 家族カード
- 分割払い
- ETC
- 高還元率のハイスペックカード!
- 入会後半年間はポイント2倍!
- 「iD」と「QUIC Pay」の同時搭載
申込対象 | 満18歳以上 |
---|---|
付帯保険 | 紛失・盗難補償 |
発行スピード | 最短8営業日 |
主な特典 | 入会後6ヵ月間はポイント還元率が2%にアップ! |
オリコカード THE POINTの魅力は、
- 年会費が永年無料
- 還元率が常に1%以上
というお得さです。
単に還元率が高いだけでなく、
100円につき1ポイント付与
と細かい額から計算されるため、少額決済においてもしっかりポイントが貯まるのです。
もちろんETCカードでの利用も還元対象なので、毎回のドライブで効率よくポイントを貯められます。
ドライブ好きな学生はもちろん、車移動の多い一般の社会人の方もメインのカードとして十分に使える1枚です。
将来ステータスカードを持ちたい学生におすすめ!三井住友カード デビュープラス
いつかステータスカードを持ちたいと考えている学生さんは、自動的にゴールドカードに昇格する「三井住友カード デビュープラス」を選ぶといいでしょう。
- 家族カード
- 分割払い
- ETC
- 18~25歳限定カード!学生・新社会人におすすめ!
- ポイントはいつも2倍!入会後3ヶ月は5倍!
- 最短翌日発行だからすぐに使える!
※マイ・ペイすリボの申込+カード利用で年会費無料
申込対象 | 満18歳以上の25歳未満 |
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付帯保険 | ショッピング補償 ※最高100万円 |
発行スピード | 最短翌営業日 |
主な特典 | セブンイレブン・FamilyMart・LAWSON・マクドナルドでポイント5倍 |
三井住友デビュープラスは、誰もが知っている三井住友グループが「初めての1枚におすすめのカード」として発行しているカードです。
こちらのカードは、
26歳まで使うと自動的に三井住友プライムゴールドカードに昇格
します。
つまり、将来的にステータスの高いゴールドカードを持つための準備にもなるのです。
三井住友が発行しているということでブランド力やセキュリティ性が非常に高い上に、三井住友が発行している他のカードに比べポイントが2倍も貯まるため、学生の方の初めてのカードとしては申し分のないカードです。
※マイ・ペイすリボの申込+カード利用で年会費無料
ゴールドカードを持つと何がいいの?と思った方は、是非以下の記事を読んでみてください。
海外旅行によく行く学生におすすめ!ライフカード「学生専用」
海外旅行によく行く学生さんは、海外旅行保険が自動付帯している「ライフカード「学生専用」」を選ぶといいでしょう。
- 海外旅行保険
- 分割払い
- ETC
- 新規入会で最大10,000相当のポイントプレゼント!
- 最短3営業日発行
- 年会費永久無料!
申込対象 | 満18歳以上~満25歳以下 ※大学・大学院・短期大学・専門学校に在学中の方 |
---|---|
付帯保険 | 海外旅行傷害保険(自動付帯) ※補償最高2,000万円 |
発行スピード | 最短3営業日 |
主な特典 | 海外での利用で3%キャッシュバック |
学生生活をサポートする学生専用のライフカードが誕生しました。
年会費は永年無料にも関わらず、
- 海外ショッピング利用で3%キャッシュバック
- 最高2,000万円まで補償される海外旅行傷害保険が自動付帯
- カード会員補償制度付き
と、特典内容も充実しています。
特に、年会費無料で海外旅行保険が自動付帯(※)するクレジットカードはとても貴重なので、旅行好きの方は1枚持っておくといいカードと言えるでしょう。
※カードを持っているだけで補償の対象になることを「自動付帯」といいます。
日常の中で優待を使いこなしたい学生におすすめ!エポスカード
日々の生活の中で、「お得」を感じたいという学生さんは、全国10,000店舗で優待を受けることが出来る「エポスカード」を選ぶといいでしょう。
申込対象 | 満18歳以上 |
---|---|
付帯保険 | 海外旅行傷害保険(自動付帯) ※補償最高500万円 |
発行スピード | 最短即日発行 |
主な特典 | 全国10,000店舗での優待 |
通常のポイント還元率は0.5%と一般的ですが、エポスカードの提示や支払いの利用で、カラオケや飲食店、テーマパークなどにおいて優待特典・割引を受けることができます。
特に、エポスカードで割引が使えるお店をよく利用する学生は持っておいて損のないクレジットカードです。
- カラオケ館・シダックスにて30%OFF
- ビッグエコーポイント5倍
- 魚民などの居酒屋にて10%OFF
※それぞれ店舗によって異なります。
割引になるお店はエポス公式サイト「エポトクプラザご優待ガイド」を見てみてください。
すぐにでもカードが必要な学生におすすめ!セゾンカード インターナショナル
とにかく今すぐにクレジットカードが必要!という学生さんは、全国37箇所で即日受け取りが可能な「セゾンカード インターナショナル」を選ぶといいでしょう。
また、アプリにカード券面やカード情報が表示されるタイプのデジタルカードであれば、最短5分で発行が可能です。
- 家族カード
- 分割払い
- ETC
- 年会費無料で最短5分で発行!
- 国内初のナンバーレス デジタルカード
- QUICPayご利用分3%相当還元
申込対象 | 満18歳以上 |
---|---|
付帯保険 | なし |
発行スピード | 最短即日発行・デジタルカードの場合は最短5分 |
主な特典 | セゾンポイントモール経由でのショッピングでポイント最大30倍 |
セゾンカード インターナショナルは、WEB申込をした後全国37箇所にあるセゾンカウンターに行けば、その日のうちにカードを手に入れることが可能です。
また、本カードだけでなくETCカードも即日で発行出来る非常に貴重な1枚です。
セゾンカード インターナショナルとETCカードを即日発行する方法はコチラを参考にしてください。
また、セゾンが発行するカードで貯まる「永久不滅ポイント」は、有効期限がないため、ポイントを無駄にしたくない方にもおすすめですよ!
次の章では、学生がクレジットカードの審査に通るための条件についてご紹介していきます。
学生でもクレジットカードは作れる!審査に通る3つの条件
学生はクレジットカードの審査に通らないのでは?と不安に思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。
大前提として学生でもクレジットカードは作れます。
また実際に、3分の1の人が学生のうちからクレジットカードを持っていることが、ナビクレが行ったアンケートにより分かっています。

ただし、学生といっても中学生や高校生は作ることができません。
ではどのような条件に当てはまればクレジットカードを作ることができるのでしょうか。
クレジットカードを持てる条件はカードによって異なりますが、以下の3つの条件が一般的です。
- 年齢が18歳以上(高校生を除く)であること
- 本人もしくは親権者に安定した収入があること
- 未成年の場合、申込時の親の同意書があること
「奨学金の有無が審査に影響するのでは?」
と心配の方もいるかも知れませんが、返済の延滞をしなければ審査に影響はしないので安心してください。
クレジットカードを持てる条件について詳しく解説していきます。
年齢が18歳以上(高校生を除く)であること
まず、年齢はほとんどのカードが18歳以上をひとつの目安としています。なお、高校生以下はクレジットカードを持つことはできません。
年齢の基準は20歳の場合もありますし、ゴールドカードなどのステータス性の高いカードであれば25歳以上、30歳以上と年齢が制限されている場合もあるのでカード選びの際に確認しましょう。
本人もしくは親権者に安定した収入があること
学生の場合、本人については「そもそも収入がないのが当たり前」のため、そこまで気にする必要はありません。申し込み時に記載する年収も、0円であれば0円と正直に記載しましょう。
また、親に何千万もの莫大な収入を求めることはなく、本人が大学や専門学校に通えているということが親権者も一定以上の収入があるということの裏付けとなるので、特に親権者の収入状況に大きな問題がなければ、本人が学生である以上大方審査は通るといえるでしょう。
未成年の場合、申込時の親の同意書があること
大学生・専門学生でもカードは作れますが、未成年の場合は親の同意書が必須です。
ただ、20歳以上であっても同意書がない場合は、利用限度額が10万円(同意書があれば30万円)などかなり低めに設定されてしまいます。
同意書なしで作ろうとした場合は、クレジットカード会社から親へ連絡がいく
仮に20歳以上で親の同意書なしでクレジットカードを作ろうとした場合は、クレジットカード会社から親へ連絡がいきます。
しかしそれほど細かい点については聞かれることはなく、確認されるのは親が子供に対してクレジットカードを作ることを承諾しているかどうか、という点です。
承諾している場合はそれ以上の確認はなく、後は本人との申込書の記載内容の確認だけて終わることが多いです。
奨学金の有無は審査に影響しない
奨学金を借りている学生はたくさんいるとは思いますが、奨学金の有無はクレジットカードの審査に影響することはありません。
申込み時の申込み欄にも奨学金で借りているお金を記載する必要はありません。
しかし、卒業してから3ヶ月以上奨学金の返済は滞らせてしまうと個人の信用情報に悪影響を及ぼしてしまうので注意しましょう。
ここまで学生がクレジットカードの審査に通る条件を説明してきましたが、反対に審査が通らないのはどのような時かを次の章で解説していきます。
学生がクレジットカードの審査に通らない理由
その中で学生が審査に通らないのは、学生本人に何らかの料金の滞納履歴がある場合です。
学生の滞納で特に多いのが携帯電話料金の滞納です。たかが携帯電話の支払いと安易に考えてしまうかもしれないですが、しっかり期限通りに支払わないと、クレジットカードが作れないだけではなく、後に住宅ローンや自動車ローンが組めないという事態を引き起こしてしまいます。
支払いの滞納は絶対に起こさないようにしましょう。
限度額は10万円~30万円と少なく設定されている
クレジットカードの利用限度額は一般カードの場合50万〜100万円ほどですが、学生に発行されるクレジットカードは利用限度額が10万〜30万円とかなり少額に設定されています。
これはいくら親の同意書があったとしても、本人自体にしっかりとした収入がないため、社会人に比べると返済能力がないと見なされるからです。
社会人と同じように大きな金額を使えるわけでない、ということは頭に入れておきましょう。
学生が限度額の上限を上げる方法
結論から言うと、学生が利用限度額の上限を引き上げることは社会人と違いかなり難しいです。
海外旅行などで一時的に上限の引き上げに対応してくれるケースもありますが、金額としては10万円程度の上限アップが一般的なようです。
上限の引き上げが必要な場合はまずクレジットカード会社へ連絡してみましょう。
審査にかかる期間は即日~3週間
クレジットカードの審査にかかる期間は学生でも社会人でも差はなく、即日から3週間とクレジットカードによって様々です。
例えばエポスカードやセゾンカードは最短で即日に手に入れられますが、三井住友カードは到着まで1週間ほどかかります。
クレジットカードの審査にかかる期間については以下の記事で詳しく説明しています。
クレジットカードを使うメリット
学生向けのクレジットカードについて紹介してきましたが、そもそもクレジットカードを使うことによってどんなメリットがあるのでしょうか?
ここからは、
の3つについて、それぞれ解説していきます。
キャッシュレスで決済できる
もちろん、まだカード未対応の店鋪はあるものの、近年はクレジットカード対応のお店が増えてきており、カードさえ持っていれば現金を持つ必要がほぼなくなります。
現金だと銀行やATMでお金をおろし、手持ちがなくなったらまたお金をおろしにいかなくてはいけないため、カードでのキャッシュレス決済に比べると手間が増えてしまいます。
このように「カード一枚で身軽に行動できる」のはクレジットカードの大きなメリットのひとつです。
ポイントや割引の優待がある
クレジットカード払いには、現金払いにないポイントの還元サービスがあります。
まったく同じ金額の商品・サービスを購入した場合でも、クレジットカードにだけポイントがつくのは大きなメリットです。
またクレジットカードは持っているだけで提携施設やサービスが割引になるなど、現金にはない優待サービスも魅力のひとつと言えるでしょう。
海外旅行などで役立つ付帯保険がついている
海外で怪我や病気をした場合、保険に加入していなければすべて自己負担になります。
国によってはちょっとした怪我で数百万円単位の請求をされることがあるため、海外旅行に行く際は保険加入が必須です。
クレジットカードでは、カードによってこうした旅行による怪我や病気に対する保険が自動付帯しているものがあり、万が一のときも安心です。
学生のうちからクレジットカードに慣れておくことができる
大学生のうちにクレジットカードに使い慣れておくと、社会人になってからもカードを上手に使うことができるでしょう。
カードの利用経験は「クレジットヒストリー」として記録されていくので、社会人になってからステータスの高いカードを作りやすくなります。
そのためにも、クレジットカードは計画的に利用することが大切です。学生時代から滞納をしないで、確実に支払いしていきましょう。
このようにさまざまなメリットのあるクレジットカードですが、利用に当たって注意すべき点もあります。
次の項からはクレジットカードを利用するうえでの注意点についてみていきましょう。
クレジットカードを使う上での注意点
クレジットカードにはメリットだけでなく、以下の注意点もあります。
- 支払いを計画的に行わないといけない
- 分割払いやリボ払いはなるべく避ける
ここからはそれらの注意点について、それぞれ解説していきます。
支払いは計画的に
クレジットカードは支払いの際に目に見えてお金がなくならないため、頭では理解しているつもりでも、どこか「お金を使わずに商品・サービスが購入できた」と錯覚してしまいがちです。
そのため手元にある分しか使えない現金払いと違い、自分が返済できる以上の額を利用してしまい遅延や延滞といった事故を起こしてしまうリスクがあります。
こうしたリスクは現金払いにはないので、クレジットカードを利用する際は必ず計画的に利用するようにしてください。
3回以上の分割払いやリボ払いは避ける
もうひとつの注意点が、支払いにかかる手数料です。
一括払いであれば手数料はかからず、クレジットカードのポイントや優待といったメリットだけを受けることができます。
しかし、3回以上の分割払いやリボ払いでは1回あたりの支払い負担は減るものの、実際は「手数料がプラスされ、気づかない間に借金がどんどん膨れ上がっている状態」です。
クレジットカードを利用するときは一括払いが原則、ということは必ず覚えておきましょう。
学生でもクレジットカードのキャッシングは利用できる?
クレジットカードには買い物に使うショッピング機能とは別に、お金を借りることができるキャッシング機能を付帯させることができます。
キャッシング=借金となる中で、返済能力が高いとは言えない学生にキャッシング枠を付帯させることができるのでしょうか?
結論から言うと、学生でもクレジットカードにキャッシング枠を付帯させることは可能です。
ただし、学生本人にアルバイト等での収入があることが前提となり、親の仕送りだけで生活している学生はこれに該当しません。
また、キャッシング枠の上限も学生であれば5万円までと少額であることがケースが多いです。
クレジットカードのキャッシング枠については以下の記事で詳しく説明しています。
就職して社会人になったらカードの登録情報を変更しよう!
学校を卒業して社会人になると、職業などの登録情報は変更しなければならないのか?
結論からいうと、別に変更しなくてもそのまま使い続けることができるし、カードの利用に不都合が起きることはありません。
ただ、社会人になった以上、マナーとして登録情報は変更すべきだと筆者は思います。
また、利用限度額が上がったり、振込先を給与口座にしておくことで支払いの延滞を防ぐというメリットもありますので、積極的に登録情報を変更するようにしてください。
カード会社に連絡して変更するべき登録情報は「職業」と「引き落とし口座」、また就職して一人暮らしなど住所が変更される場合は「住所」を変更しましょう。
住所を変更しないとカード会社からの郵便物を受け取れなくなります。
複数のクレジットカードを持つ場合におすすめのカード
この章では、学生が複数のクレジットカードを持つ場合のメリットやデメリット、おすすめのカードについて解説していきます。
学生でも複数のクレジットカードを持てる?
学生でも高校生以外の18歳以上であれば複数枚のクレジットカードを持つことは可能です。ただし2枚目以降のカードを作るときには前のカードを作ってから半年以上経過、かつある程度のクレヒスができてから申し込みするのがいいでしょう。
学生は対象外になっているカードも多いため、学生でも申し込めるか事前に確認のうえ、申し込むと良いでしょう。
複数のクレジットカードを持つメリット
学生が複数のクレジットカードを持つメリットには下記のような点があります。
- クレジットカードで利用できる総額が大きくなる
- 複数のクレジットカードでクレヒスを作れる
- 複数の国際ブランドを持つことで欠点を補いながら使える>
- 複数のクレジットカードの特典を受けられる
複数のクレジットカードを持つデメリット
一方、デメリットには以下のポイントがあげられます。
- 使いすぎてしまう恐れがある
- ポイントが分散してしまう
- 他のクレジットカードの審査が厳しくなる
複数もつ場合におすすめのカード
学生が複数のクレジットカードを持つ場合、限度額が抑えられている学生用のカードにすると審査に通過しやすいでしょう。下記のようなカードを異なる国際ブランドで組み合わせて持つのがおすすめです。
- 楽天カードアカデミー
- ライフカード「学生専用」
- JCB CARD EXTAGE
- 三井住友デビュープラスカード(学生)
- 三井住友カードA(学生用)
- JALカードnavi
- ANAカード(学生用)
学生でも複数のクレジットカードを持つことが可能ですが、複数持つ場合は審査も厳しい傾向にあります。複数枚持つ場合は申し込みを半年以上空けるなど、できるだけ審査にパスしやすくする努力をしたうえで申し込むようにしましょう。
FAQ(よくある質問)
クレジットカードについてよくある質問をまとめています。
学生でも審査は通るの?
学生でも以下の3つの条件を満たせば審査に、クレジットカードを作ることができます。
- 年齢が18歳以上(高校生を除く)であること
- 本人もしくは親権者に安定した収入があること
- 未成年の場合、申込時の親の同意書があること
詳しくは「審査に通る3つの条件」を確認してください。
学生が使いやすいクレジットカードの選び方は?
クレジットカードを選ぶ際に注目すべきは以下の3つ。
- 年会費が無料であること
- ポイント還元率が高いこと
- 自分のライフスタイルに合ったメリットがあるか
それぞれの解説と当てはまるクレジットカードの紹介はこちらから
学生におすすめのクレジットカードは何?
どれにしたらよいかわからない、迷ってしまうという方にはコチラがおすすめ。
こだわりたい人は「こだわり別!おすすめクレジットカード」も要チェック
【番外編】専門家に聞いた!「学生専用カードと普通カードの違い」
今回は、クレジットカードの専門家、菊地崇仁さんが一般のユーザーさんから届いたこんなお悩み・疑問に、回答して下さいました。
私は、初めてのクレジットカードを作ろうと考えている大学生です。
学生である自分にとって出来るだけメリットの多いカードを選びたいと考えています。
そこで1点疑問があります。 クレジットカードには「学生専用」のものがいくつかありますが、やはり学生は「学生専用」カードを選んだ方がお得なのでしょうか?
そもそも、普通のクレジットカードと学生用クレジットカードではどんな違いがあるのでしょうか。
この「安定した収入」というのは各社の判断ですので、いくら以上の年収があれば良いと言うのはわかりませんし、実際に安定した収入があったとしても審査落ちすることもあります。
「学生用」と謳っているクレジットカードは、この「安定した収入」の条件がありません。そもそも、クレジットカードは信用ですので、その人がきちんと返済できるかどうかの目安として安定した収入条件があるわけです。
しかし、学生ですからそもそも安定した収入がないために、この条件が緩和されています。
従って、在学中にクレジットカードが欲しいと言う場合は「学生用」などがついたクレジットカードが作りやすいです。
しかし、楽天カードのように、そもそも「安定した収入」条件がないカードもあり、その場合は、18歳以上であれば誰でも申し込みできます。
学生カードは利用可能枠が低いなどの制限もありますが、通常カードよりも若干特典があります。ただし、"若干"ですので、その特典を使えるかどうかを考えてから「学生用」にするのか、通常カードにするのかを考えて下さい。
回答者:菊地 崇仁
まとめ
それではここまでの内容を振り返ってみましょう。
クレジットカードは学生でも作れる
- 18歳以上(高校生を除く)であれば、クレジットカードは作れる
- 実際に約4割の学生がクレジットカードを所持している
- ただし、利用枠は少額に設定される
- 未成年の場合は親の同意書が必要
学生限定、20代限定のカードがある
- 学生ならでは特典が付帯されたクレジットカードがある
- 卒業後を見据えて、オリコカードTHE POINTなど、年齢制限がないカードに入会しておくのもひとつの手
クレジットカードのメリットと注意点
- メリット:キャッシュレス決済、ポイントなどの優待、保険機能などの付帯サービス
- 注意点:支払いを計画的に行うこと、支払いは一括にしないと手数料がかかる
学生のうちからクレジットカードを作っておくと、お金に対する知識を身につけられるだけでなく、自分の信用情報の履歴をつくることができます。
ここで紹介したカードなどを参考にして、自分に合ったカードを申し込んでみてはいかがでしょうか?
学生にしぼらず、おすすめのクレジットカードを紹介している記事もありますので、参考にしてみてください。
- 監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
-
約80枚のクレジットカードを保有し、約130万円の年会費を支払っている。 一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。