クレジットカードの金利が発生するパターンと、年利の計算方法を解説

クレジットカードは、手持ちの現金がなくても支払いが行えるのとても便利なツールです。しかし、場合によっては金利が発生し、実際に使用した金額にプラスして手数料を支払うことも珍しくありません。クレジットカードをよく利用している人であれば、

「金利の計算方法が知りたい」
「金利を低く抑える方法が知りたい」
「分割払いやリボ払い、遅延損害金など、それぞれの金利が知りたい」

と思うのは当然のことでしょう。

この記事では、クレジットカードの利用において金利が発生するパターンと、それぞれの相場や計算方法、その他キャッシングの注意点などについてまとめてみました。

クレジットカードをよく利用する人も、これからクレジットカードを作ろうと考えている人も、ぜひ参考にしてみてください。

クレジットカードの金利が発生するとき 

家計計算

まずは、クレジットカードの金利が発生する場面について知っておきましょう。クレジットカードの利用において金利が発生するのは、大きくわけて、

  • リボ払い
  • 分割払い
  • 遅延損害金
  • キャッシング

の4パターンです。ここからは、それぞれのパターンの概要や特徴について解説していきます。

リボ払い

リボ払いとは、 「商品やサービスの代金を、毎月一定の金額もしくは割合で支払っていく方法」です。 リボ払いの方法にはいくつか方法があり、ポイントは以下の3つとなります。

1:「元利方式」か「元金方式」か
・元利方式…毎月、返済額と手数料を合算した額を支払う方式。(例:毎月利息分を含む5,000円を返済)
・元金方式…毎月、返済額プラス手数料を支払う方式。(例:毎月5,000円+利息分を返済)

2:「定額方式」か「定率方式」か
・定額方式…毎月の返済額を「金額」で一定にする方式。(例:毎月の支払額を5,000円に設定する)
・定率方式…毎月の返済額を借入残高の「割合」で決める方式。(例:毎月の支払額を借入残高の10%に設定する)

3:「残高スライド方式」かどうか
残高スライド方式とは、借入残高に応じて返済額が変化していく方式で、元利・元金方式や定額・定率方式と組み合わせて使われます。(例:定額であれば「借入残高が50万円以上は毎月3万円、50万円未満になれば毎月2万円」等)

このように、クレジットカードには何パターンからの組み合わせがありますが、もっとも主流なのは「元金定額方式」(例:毎月5,000円の定額+利息の支払い)です。

リボ払いのメリットとデメリットは、 支払いパターンが違っても基本的に同じです。以下、相場も合わせて参考にしてみてください。

<リボ払いの金利相場>
・年15%ほど <メリット>

  • 毎月の返済額が一定なので、金銭管理がしやすい
  • お金に余裕ができたら 繰り上げして返済ができる
  • 少額からの返済にも対応しており、手元にお金がないときに便利
  • カード会社によってはリボ払いにすることによって ポイントが多くつく

<デメリット>

  • 回数制限がないため返済額が小さいと返済期間が長引きやすく、 手数料の負担が大きくなる
  • 手元にお金がなくても利用できるため、安易に借金をしてしまう
  • 毎月の支払額が一定のため、 借入残高が把握しにくい

分割払い

分割払いとは、「商品やサービスの代金を、回数をわけて支払っていく方法」です。

リボ払いとの大きな違いは、 「最初から返済回数が決まっている点」にあります。

分割払いは2回、4回、8回、12回、24回といった風に、各カード会社が設定している回数の中から、自分が無理なく支払える回数を選びます。ただ、 支払い回数が多ければ多いほど利息が高くなる傾向にあるので注意してください。以下は、分割払いの金利相場とメリット・デメリットです。

<分割払いの金利相場>
・年8%〜年18%ほど(支払い回数やカードの種類によって大きく異なる)

<メリット>

  • 手元にお金がなくても 高額な買い物ができる
  • 支払い回数が決まっているため、 借入残高が膨れ上がらない
  • 2回払いなど、 少ない回数を選ぶと手数料がかからないこともある

<デメリット>

  • 一括払いに比べて 手数料がかかる
  • リボ払いに比べると毎月の返済額が大きくなりやすい

遅延損害金

遅延損害金とは、「返済が遅れてしまったときに発生する手数料」のことで、いわゆる「延滞金」です。

例えば、毎月10日に3万円ずつ口座引き落としで返済するリボ払い契約をしたとします。そうした契約をしているにもかかわらず、10日の時点で口座に3万円ない(1円でも足りない)と、カード会社は3万円を回収できず、その時点で「遅延損害金」が発生してしまいます。

遅延損害金は支払いを遅延した日数で計算され、利息は上限20%までという決まりがあります。 遅延損害金が発生すると、契約を解消されたり、遅延分を返済するまではカードが使えなくなったりするので、くれぐれも気をつけてください。

<損害遅延金の相場>
・年20%ほど

キャッシング

キャッシングとは、「クレジットカードを利用して、ATMなどからお金を借りること」です。

キャッシング自体はお金を借りることを指しますが、返済時に金利に応じた利息を支払う必要があります。返済方法は、リボ払いが一般的で、繰り上げで一括返済することも可能です。

<キャッシングの年利相場>
・年15%〜年18%ほど

<メリット>

  • 買い物だけでなく 使い道自由のお金をすぐに手に入れることができる
  • 自動車ローンなどのローンに比べて 融資までのスピードが早い

<デメリット>

  • 通常の目的ローン等に比べて 金利が高めに設定されている
  • 簡単にお金が手に入るため 金銭感覚が狂いやすい

ここまでで、クレジットカードで金利が発生するパターンの概要を掴んでいただけたでしょうか。次の項からは、それぞれのパターンでの年利の計算方法を紹介していきます。

クレジットカードの金利(年利)の計算方法

計算する

クレジットカードの金利が発生するケースがわかっても、しっかりと金利を計算できなければ金銭管理をすることはできません。ここからは、「年利とは」という基本的なことから、各パターンごとに年利シミュレーションをしていきます。

年利とは

年利とは、 「借りた金額に対して、1年間でかかる金利のパーセンテージ」のことです。

また、これとよく似た言葉で「実質年率」というものがあります。キャッシングやカードローンの借入には、利息以外にも諸経費(保証料、手数料等)を上乗せした金額を返済する必要があるので、そうした諸経費を省き、 年利だけを表したのが実質年率です。

例えば、「実質年率15%」とあれば、「年利は15%で、それ以外に諸経費がいくらかかっており、その分も上乗せして返済する必要がある」という意味です。

ただ、会社によっては諸経費がかからないため、実質年率と実際の返済額が同じという場合もあります。

年利シミュレーション

ここからは、リボ払い、分割払い、遅延損害金、そしてキャッシングについて年利のシミュレーションをしていきます。

ただ、リボ払いはそもそも返済金額で計算するものであり、年単位で計算するものではありません。そのため、返済金額の大小によってシミュレーションしています。

また、年利は年単位で計算されるものですが、実際にはそれより短い期間や長い期間で返済することもあるでしょう。

そのため、返済額や支払い回数などを変え、いくつかパターンでシミュレーションしてみたので、ぜ参考にしてみてください。

リボ払いの場合

リボ払いの基本となる計算式は、

・リボ残高×年利÷12ヶ月=1ヶ月分の手数料

です。

この式に以下の条件を当てはめ、毎月の返済額を「2万円」「1万円」「5千円」の3パターンに設定し、返済計画をシミュレーションしてみましょう。

<前提条件>

  • 借入額:10万円
  • 年利:15%
  • 元金定額方式

<毎月返済額2万円の場合>

  • 返済総額:103,573円
  • 利息(手数料):3,573円
  • 返済回数:5回
  • 返済期間:5ヶ月

<毎月返済額1万円の場合>

  • 返済総額:106,706円
  • 利息(手数料):6,706円
  • 返済回数:10回
  • 返済期間:10ヶ月

<毎月返済額5千円の場合>

  • 返済総額:112,948円
  • 利息(手数料):12,948円
  • 返済回数:19回
  • 返済期間:1年7ヶ月

このように、 リボ払いは月々の支払い金額を変えるだけで、利息に大きな差が出てきます。上記のように、10万円を借りた場合だと、毎月5千円と2万円では、手数料の差が約5倍になるほどです。

リボ払いの手数料は残高に応じて変化します。そのため、 月々の返済額を抑えすぎると残高が一向に減らず、支払い回数がかさんでしまうのです。

分割払いの場合

分割払いの基本的な計算式は、

・元金残高×年利÷12ヶ月=1ヶ月分の手数料

となっており、基本的にリボ払いと変わりません。この式に以下の条件を当てはめ、毎月の返済回数を「3回」「6回」「12回」の3パターンに設定し、返済計画をシミュレーションしてみましょう。

<前提条件>

  • 借入額:10万円
  • 年利:15%
  • 元金定額方式

<返済回数3回の場合>

  • 返済総額:102,327円
  • 利息(手数料):2,327円

<返済回数6回の場合>

  • 返済総額:104,236円
  • 利息(手数料):4,236円

<返済回数12回の場合>

  • 返済総額:108,122円
  • 利息(手数料):8,122円

このように、 同じ元金であっても返済回数が長引けば長引くほど、手数料に大きな違いが出てくることがわかります。

遅延損害金の場合

遅延損害金は、「設定年利の2倍」といったことが多いものの、上限は年利20%と設定されているため、それを上回ることはありません。

遅延損害金の基本的な計算式は、

・元金×遅延損害金の年利÷365日=1日遅延するごとにかかる遅延損害金

となります。

以下は、3ヶ月、半年、1年遅延した場合の遅延損害金です。 普通のリボ払いや分割払いの返済額この金額が上乗せさせるため、負担はかなり大きなものになるので注意してください。

<前提条件>

  • 借入額:10万円
  • 年利:20%
  • 便宜上、1ヶ月は30日、半年は180日、1年は365日、小数点以下四捨五入とする

<3ヶ月遅延した場合>
・10万円×20%÷365日×90日=4,932円

<半年遅延した場合>
・10万円×20%÷365日×180日=9,863円

<1年遅延した場合>
・10万円×20%÷365日×365日=20,000円

キャッシングの場合

そもそもキャッシングとは、支払い方法ではなく融資を受ける方法のことを指す言葉です。そのため、支払いは一括払い、分割払いもしくはリボ払いとなり、計算式やシミュレーションも分割払いもしくはリボ払いと同じとなります。

ただ、 「キャッシングで借り入れし、クレジットカードの締め日がくるまでにすぐ返済した」、というような一括払いの場合だと金利は発生しません。

クレジットカードの締め日がいつかが大切

クレジットカードの金利については、そのカードの「締め日」に気をつけておく必要があります。というのも、金利は基本的に「締め日の翌日」から発生するからです。

例えば、毎月月末が締め日のカードは、翌月の1日から金利が発生します。

ただ、中には 「初回支払日までは金利なし」といったリボ払いも存在します。そのため、最初の支払日がくるまでに繰り上げ返済を行うと、手数料なしで返済できるのです。

このように、クレジットカードの金利を計算するときは、カードの締め日をあらかじめ把握し、早めに繰り上げ返済するように心がけましょう。

この項では、各支払い方法で実際に年利がどれぐらいかかるのかについて紹介しました。次の項では、その中でもキャッシングの注意点について解説していきます。

キャッシングの注意点

困り果てる夫婦

クレジットカードに設定された利用限度額内であれば、自由にお金を借りることのできるキャッシングは、ローンと違ってカードを持っていれば審査がないため、手元にお金がないときに重宝します。

ただ、キャッシングは金額や返済期間によって、負担がどんどん大きくなってしまうという一面もあるため注意が必要です。

ここからは、キャッシングの注意点と負担を減らすためのポイントについて解説していきます。

金額が大きくなる、返済期間が長くなればなるほど負担になる

当たり前のことですが、 キャッシングは金額が大きければ大きいほど、返済期間が長ければ長くなるほど負担する金利が増えていきます。

キャッシングは分割払いやリボ払いと違って「毎月◯◯円を返済する」といった風に設定されているわけではありません。そのため、「自分がお金を借りている」という感覚や、「それは必ず返済しなくてはいけない」という感覚が麻痺しがちです。

利用上限はあるものの、金額は「必ず返せる額」にするようにしましょう。

負担を減らすためには、一括返済や繰り上げ返済を

キャッシングの負担を減らすためには、一括返済や繰り上げ行うのがもっとも効果的です。

「キャッシングは普通の一括払いに比べて手数料がかかるので損をする」といったイメージがありますが、 金利が発生する前に一括返済をしてしまえば何の問題もありません。

また、たとえ金利が発生してしまった後でも、繰り上げ返済を行うことで負担を最小限に抑えることも可能です。

放置しておくとどんどん負担が大きくなってしまうキャッシングですが、計画的にスピーディーな返済をすれば、手元に一時的にお金が欲しいときの心強い味方になってくれるでしょう。

まとめ

クレジットカードの金利が発生する代表的パターンには、

  • リボ払い
  • 分割払い
  • 遅延損害金
  • キャッシング

の4つがあり、どれも一括払いに比べて金利を負担する必要があります。 そういった負担を最小限に抑えるためには、

  • 借り入れ金額は余裕をもって返済できる額にする
  • 一括返済や繰り上げ返済を活用する

といった方法が効果的です。

クレジットカードの締め日を確認し、「いつから金利が発生するのか」をあらかじめ把握しておけば、金利ゼロで返済することも十分可能です。 自分のライフスタイルに合わせて支払い方法を選択し、 無理のないスピーディーな返済を心がけていきましょう。

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