ETCカードの履歴は「ETC利用照会サービス」でかんたんWEB確認!

高速道路の利用時に割引が得られたり、料金ゲートをスムーズに通過できたりと、車によく乗る人にはとても便利なETCカードですが、利用履歴を確認したい時はありますよね。
例えば、「何人かで乗り合わせてのお出かけをして高速代金を割り勘したいので、どれくらい費用がかかったか知りたい」、「仕事での利用などでレンタカーで使ったETCカードの履歴を見たいけど方法がわからない」などと思うことはありませんか?
この記事では、履歴の確認方法や印刷方法について詳しく解説していきます。
年会費無料やポイント高還元など、おすすめのETCカードを知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
この記事の目次
- ETCカード利用履歴の確認方法は2つ
- 「ETC利用照会サービス」に登録してWEBで履歴を確認
- ETC利用照会サービスとは
- 対象のETCカードは3種類
- ETC利用照会サービスの登録方法
- ETC利用照会サービスの利用方法
- 履歴が確認できる期間は過去15ヵ月
- 履歴の反映タイミングは4時間後~翌日午前中
- ETC利用照会サービスを利用する時の注意点
- レンタカー利用時でも履歴は確認できる
- レンタカー利用時に確認する方法
- 注意点
- ETCカード利用履歴は削除ができない
- ETC利用履歴の印刷方法
- ETC利用履歴発行プリンターとは
- 利用履歴発行プリンターの設置場所
- 利用履歴発行プリンターの利用方法
- コンビニエンスストアのプリントサービスの利用方法
- まとめ
ETCカード利用履歴の確認方法は2つ
ETCカードの利用履歴確認方法は2つあります。
- カード会社からの明細請求書で確認
- ETC利用照会サービスで確認
1つ目のカード会社からの明細請求書は毎月1回送られてくる明細書で確認する方法です。明細書での確認だと、確認したいと思った時に確認はできず、書類が送られてくるまで待つしかありません。
また、カード会社の明細請求書ですと、ETCカードと同じカード会社のクレジットカード利用履歴も記載されています。ETCの利用履歴とクレジットカード利用履歴が混ざった記載されてしまいます。
2つ目はETC利用照会サービスで確認する方法です。この方法はWEBで履歴を確認できるため、その場で利用履歴がわかります。
また、利用照会サービスで確認した場合には、通行区間の情報や、通過時間情報、ETC割引の情報について確認することもできます。
カード会社の利用明細書にはETCの通行情報の詳細やETC割引の情報は記載されていません。これらの情報を参照できることはETC利用照会サービスのメリットと言えるでしょう。
次の章で、ETC利用照会サービスについて詳しく解説していきます。
「ETC利用照会サービス」に登録してWEBで履歴を確認
「ETC利用照会サービス」に登録しておくことで、WEBで利用履歴を確認することができます。
この章では、以下の項目についてお伝えしていきます。
- ETC利用照会サービス概要
- サービスが利用できるETCカードの種類
- ETC利用照会サービスの登録方法・利用方法
- ETC利用照会サービスを利用する時の注意点
この章を読むことで、ETC利用照会サービスの概要や利用方法を知ることができるでしょう。
ETC利用照会サービスとは
ETC利用照会サービスとは、インターネットを利用することにより、ETC利用証明書の発行とETC利用証明書の走行明細の確認ができるサービスのことです。
このETC利用照会サービスを利用するにはETCの情報を登録する必要があります。登録方法、利用方法についてはこの後詳しく説明していきます。
対象のETCカードは3種類
ETC利用照会サービスが利用できるETCカードは以下の3種類です。
- ETCクレジットカード
- ETCパーソナルカード
- ETCコーポレートカード
それぞれどのようなカードか概要をまとめます。
カード名称 | 概要 |
---|---|
ETCクレジットカード | クレジットカード会社が発行する全てのETCカード |
ETCパーソナルカード | 道路事業者が共同で発行する、有料道路の通行料金のお支払いにだけ使えるETCカード |
ETCコーポレートカード | 東/中/西日本高速道路株式会社が大口・多頻度割引制度のために発行するETCカード |
ETC利用照会サービスの登録方法
ETC利用照会サービスを登録は下記の情報が必要です。
- メールアドレス
- ETCカード番号
- ETC無線通行により高速道路をご利用した際の車載器管理番号、車両番号(ナンバープレートの4桁の番号)、ご利用年月日
これらの情報を用意したうえで、こちらのサイトから仮登録を行います。
仮登録は、メールアドレスを入力するだけです。仮登録を行うと、メールアドレス宛に仮登録完了のお知らせメールが届きます。メールに記載されている本登録用のURLから必要事項を記入し、登録を行ってください。
本登録で、以下の情報を入力します。
- ユーザーID
- パスワード
- ETCカード番号
- ETCカードのご利用年月日
- 車載機器管理番号
- 車両番号
- 秘密の質問と答え
これらを全て入力すれば登録完了です。
ETC利用照会サービスの利用方法
ETC利用照会サービスの利用登録が完了したら、サービスが利用できるようになります。サービスを利用するには、WEBページのトップ画面から「ログイン」をクリックしてログイン画面にいきます。
ログイン画面でユーザーIDとパスワードを入力することで、利用履歴を確認できます。
履歴が確認できる期間は過去15ヵ月
ETC利用照会サービスで利用履歴を確認できますが、確認できる期間は過去15ヵ月分です。利用明細表示画面で、詳細を確認したい月をクリックすることで、その月の利用履歴を参照することができます。
履歴の反映タイミングは4時間後~翌日午前中
利用履歴の反映タイミングは有料道路の道路事業者ごとに異なりますが、4時間~翌日の午前中までに反映されます。
例えば、道路事業者が東日本高速道路株式会社や首都高速道路株式会社が経営する有料道路を走行した場合は4~5時間程度ですし、栃木県道路公社が経営する有料道路であれば翌日午前中までに反映されます。
ETC利用照会サービスを利用する時の注意点
ETC照会サービスを利用する時の注意点は、ETCの入口から出口まで、ETCカードは車載器に挿入したままでいるようにしてください。
出口でETCカードが挿入されていない場合、ETC利用照会サービスを正常に利用できない場合があります。必ず入口から出口まで挿入しておくようにしましょう。
この章では、ETCカードの概要、登録方法・利用方法、注意点について解説しました。次の章ではレンタカー利用時でも利用が確認できる点についてお伝えします。
レンタカー利用時でも履歴は確認できる
ETC利用照会サービスはレンタカー利用時でも履歴を確認できます。この章では、レンタカー利用時に確認する方法とその際の注意点について説明していきます。
この章を読むことで、レンタカー利用時でもETC利用照会サービスを利用できることがわかるでしょう。
レンタカー利用時に確認する方法
レンタカー利用時にETC利用照会サービスで利用履歴を確認する場合でも、車載器管理番号が必要です。車載器管理番号は利用されたレンタカー会社の窓口に問い合わせし、使用したレンタカーの車載器管理番号を確認してください。
車載機器管理番号が確認できたら、ETC利用照会サービスの利用登録ができます。
利用登録を行い、利用履歴を確認するまでのステップは下記になります。
Step.1 仮登録を行う
こちらのURLからメールアドレスを入力し、仮登録を行います。
Step.2 送らてきたメールから本登録を行う
仮登録を行うと、メールが送らてきますので、メールに記載のURLから本登録を行います。本登録で、ユーザーID、パスワード、ETCカード番号、ETCカードのご利用年月日、車載器情報(車載機器管理番号、車両番号、秘密の質問と答えを入力したら、利用可能になります。
Step.3 ログインし、ETC利用照会サービスで履歴を確認する
ログイン画面で先程のユーザーIDとパスワードを入力し、ETC利用照会サービスで利用履歴を確認してください。
注意点
ETC利用照会サービスは過去15ヵ月以内にETC無線通行を行っていない場合は、利用登録ができません。レンタカーを借りる人のなかには、久しぶりに運転をする方も多いと思います。
久しぶりに運転したため、15ヵ月以上ETCカードを利用しておらず、ETC利用照会サービスが使用できないということがないように、事前に登録できるか確認しておきましょう。
この章では、レンタカーを利用した場合のETC利用照会サービスについて解説しました。次の章ではETCカードの利用履歴を削除する方法についてお伝えします。
ETCカード利用履歴は削除ができない
ETCカード利用履歴を削除したい方もいるかもしれませんが、削除はできないので注意が必要です。できることは、ETC利用照会サービスの登録削除までです。
登録削除とは、ETC利用照会サービスの解約のことです。解約することで、ETC利用照会サービスでの履歴確認はできなくなりますが、もちろんクレジットカード会社には利用した履歴は残っています。
ただし、ETCカード利用履歴を確認できる期間は過去15ヵ月までですので、15ヵ月経つと自動で履歴は削除されていきます。利用履歴を残しておきたい方は、削除される前に印刷などして残しておくようにしましょう。
次の章ではETC利用履歴を印刷する方法について説明していきます。
ETC利用履歴の印刷方法
この章ではETC利用履歴を印刷する方法について説明していきます。自宅のインターネット環境で、ETC利用照会サービスが利用でき、自宅にプリンタがある方は、プリンタを使って印刷できます。
ですが、家にプリンタなど印刷環境がない方は、ETC利用履歴発行プリンターもしくは、コンビニエンスストアのプリントサービスでも行えます。ここでは、以下の項目について説明していきます。
- ETC利用履歴発行プリンター概要
- ETC利用履歴発行プリンターの設置場所と利用方法
- コンビニエンスストアのプリントサービスの利用方法
なお、利用明細や利用証明書は正式な領収書とはなりませんのでご注意ください。あくまでも金銭の授受を証明するクレジット会社からの明細請求書などが正式な書類です。
ETC利用履歴発行プリンターとは
ETC利用履歴発行プリンターとは、ETCカードに記録された利用履歴情報を読み取り、利用明細書として印刷できるプリンターです。このプリンターを利用して利用履歴を印刷することができます。
この後、利用履歴発行プリンタの設置場所や利用方法についてお伝えしていきます。また、利用に際して以下のような注意点があります。
- 印刷できる履歴は最大100件程度
- ◎カードによって違いがある
- ◎ETCカードに保存できる履歴が100件程度のため
- 利用明細にはETC割引適用前の料金が記載される場合がある
- 新たに開通した料金所は料金所名が数字で印字される場合がある
- ◎確認方法:ホームページから料金番号の一覧を確認
利用履歴発行プリンターの設置場所
ETC利用履歴発行プリンターはサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)のインフォメーション・売店に設置されています。また、オートバックスの一部店舗にも設置されています。詳しくは道路事業者のホームページから確認してください。
プリンタを設置している店舗一覧
各高速道路会社で設置しているPAの情報
利用履歴発行プリンターの利用方法
ETC利用履歴発行プリンターで印刷する方法は非常に簡単です。下記の手順で利用できます。
- ETCカードのICチップを上面にして、「ピッ」と音がなるまでしっかり挿入する。
- ETC情報を認識し、緑色のランプが点滅することを確認する。(点滅中にETCカードは抜かないでください)
- 「進」ボタン、「戻」ボタンを使って、ディスプレイに希望する履歴を表示する。
- 「印」ボタンを押して印刷する。
- ETCカードを忘れずに持ち帰る。
コンビニエンスストアのプリントサービスの利用方法
ETC利用履歴発行プリンター以外にもコンビニエンスストアのプリントサービスを利用することで、印刷ができます。ただし、プリント料金が発生します。プリントサービスの利用手順は下記の通りです。
- 各サービス(コンビニエンスストアによってプリントサービスが異なります)の会員登録を行う。
- ETC利用照会サービスから利用証明書等の作成を行い、PDFファイルをダウンロードする。
- 各サービス にログインし、印刷するPDFファイルの登録を行う。
- コンビニエンスストアで印刷を行う。
このような方法でETC利用履歴を印刷できますので、必要に応じて利用しましょう。
まとめ
いかがでしたか。今回はETCカードの利用履歴を確認する「ETC利用照会サービス」についてお伝えしました。
要点をまとめると…
- ETCの利用履歴を確認するためには、カード会社からの利用明細を確認するか、ETC利用照会サービスで確認する
- ETC利用照会サービスとは、WEB上でETCの利用履歴や利用明細書がダウンロードできるサービス
- ETC利用照会サービスを使うためには、事前に利用登録が必要
- ETC利用照会サービスはレンタカーでも利用できるが、登録の際に車載器管理番号が必要なので、窓口に確認すること
- ETC利用履歴を印刷するためには、ETC利用履歴発行プリンターもしくは、コンビニエンスストアのプリントサービスを利用する
今回の記事を参考に、ETCの履歴の確認方法を知り、普段からかんたんに確認ができるようになると良いでしょう。