ETCを利用した際の勘定科目は?仕訳方法や保管が必要な書類を紹介

高速の料金所で精算する人

社用車の導入を検討している場合、法人カードを作る際に、ETCカードの発行も考えている人は多いのではないでしょうか。

そのような人の中には、
「ETCカードを利用した際の勘定科目はどうなるのだろう?」
と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

経理の処理の仕方を間違うと、いざ税務調査になってしまった時に不正を働いたと判断されるかもしれません。そうなれば、厳しいペナルティを科される可能性があるので避けたいですよね。

そこでこの記事では、法人カードのETCカードの利用に関連して以下のような内容をご紹介します。

  • ETCを利用した際の勘定科目
  • ETCカードを利用した際のメリット
  • ETCカードを利用した際のデメリット
  • ETCカード利用時の注意点
  • ETCカードを選ぶポイント

この記事をお読みになれば、ETCを利用した際の勘定科目がはっきりとわかります。会計処理の不安がなくなりますので、最後までお読みください。

ETCを利用した際の勘定科目は旅費交通費

ETCを利用した際の勘定科目は旅費交通費になります。業務目的で交通費を使った際に勘定科目は旅費交通費になるのですが、ETCカードの利用は業務目的の交通費の一部と見なされるからです。

なお、勘定科目を車両関係費とすることもできます。しかし車を事業とプライベートで使用した場合、ガソリン代なども車両関係費になります。そうなると、事業使用分と家事使用分で按分が必要となり、計算する際に処理が複雑になるので注意が必要です

ETCを利用した際の仕訳方法

ETCを利用した際の仕訳方法を紹介します。

例えば、2月10日にETCカードを1,000円分利用した際の仕訳は以下のようになります。

借方 貸方
旅費交通費/1,000円 未払金/1,000円

クレジットカードを使用した際の処理は未払金で、帳簿には以下のように記載します。

日付 摘要 借方科目 金額 貸方科目 金額
2月10日 高速道路代(ETC) 旅費交通費 1,000円 未払金 1,000円

摘要には、現金で高速道路料金を支払った時と区別するためにETCの文字を書いておきましょう。

ETCを利用した際は利用明細書を使う

ETCカードを高速道路料金の支払いの際に使用した時は、利用明細書を領収書として利用してよい、というのが通例となっています。ETCカードを高速道路で利用した際は係員のいる料金所を通過する必要がないため、高速道路料金の正式な領収書を受け取ることができないからです。

利用明細書は正確には領収書に必要な情報を満たしていないのですが、高速道路料金をETCカードで支払ったという証明書が他にないため、慣例として認められています。

ETCの利用明細書の発行方法

ETCカードを利用した際の利用明細書はパソコンなどで簡単に発行可能です。以下のような方法で発行することができます。

  1. 利用登録をする
  2. ログイン
  3. 利用明細書の表示
  4. 利用明細書の発行

ETCカードを利用した際の利用明細書は、高速道路のサービスエリアや一部のカーショップでも可能です。さらに、2016年6月までは利用登録をしていなくても利用明細書が発行可能でしたが、現在は利用登録をしないと利用明細書を発行することはできません。

利用明細書はPDF形式で表示されます。確定申告に関係する領収書などの書類は紙で保存することが基本です。しかし事前申請しておけば、PDFのデータなど電子的に保管しておくこともできます。紙の利用明細書を紛失した際にも便利なので、紙で利用明細書を保存する場合もPDFのデータもダウンロードしておくとよいでしょう。

なお補足としてレンタカーを利用した場合は、自家用車と車両番号が違うため、一緒に表示されません。返却する際、レンタカー会社に利用明細書の発行がどのようになっているか確認しておきましょう。

ここまでETCカードを高速道路で利用した際の勘定科目について紹介しました。勘定科目は旅費交通費で、保管が必要な書類は利用明細書、と覚えておけばOKです。次に法人カードのETCカードを高速道路料金支払いに利用するメリットをおさらいしておきましょう。

ETCカードを利用した際のメリット

法人カードのETCカードを利用した際のメリットをおさらいしましょう。法人カードのETCカードの利用には以下のようなメリットがあります。

  • ETC割引を受けられる
  • ポイントが貯まる
  • ETCゲートを通過で渋滞を避けられる
  • 法人であれば経理が楽になる

順に見ていきましょう。

ETC割引を受けられる

ETCカードを個人事業主や法人が利用するメリットは、ETC割引を受けられることです。ETC割引を受けられれば、会社の経費を削減できます。

主なETC割引には以下のようなものがあります。

  • 深夜割引
  • 休日割引
  • 平日朝夕割引

深夜割引は、ETCゲートを深夜0時から4時に入場あるいは出場すると、高速道路料金が30%割引になります。

休日割引は、土日祝日、正月三が日にETCゲートを入場あるいは出場すると、高速道路料金が30%割引になるサービスです。

平日朝夕割引は、後述するETCマイレージに登録して、平日の朝6時から9時、夕方17時から20時にETCゲートを通過した車が対象となります。最大で50%の割引を受けることが可能です。

なお、首都高速や阪神高速は、ETCカードを利用して高速道路料金を支払わないと、短距離の走行でも最大料金になってしまいます。東京都内や大阪府内で高速道路を多く使用する人は、ETCカードを利用しないと、大きな損をしてしまうでしょう。

ポイントが貯まる

法人カードのETCカードを使うメリットには、ポイントが貯まることもあげられます。もちろん現金ではどんなに利用してもポイントは貯まりませんので、これはうれしいメリットです。

さらに、法人カードのポイントが貯まるだけではありません。ETCマイレージサービスに登録すると、ETCマイレージポイントも貯まるのです。NEXCOの場合、50,000円分利用すると、5,000円分が還元されます。

ETCゲートを通過で料金所の渋滞を避けられる

ETCゲートを通過することで料金所の渋滞を避けられるというメリットも忘れてはいけません。高速道路での渋滞の大きな原因の1つに料金所での支払いがあります。

ETCカードを利用しない車は、料金所を通過する際に、一旦停止してから料金を支払います。しかしETCカードを利用する車は、徐行しながら料金所を通過して行くためノンストップで通行が可能です。

法人であれば経理が楽になる

法人であれば、法人カードのETCカードを利用すれば経理が楽になります。法人カードのETCカードの引き落とし先になる銀行口座は、法人カードと同じです。

個人用のクレジットカードのETCカードを使った場合は、経営者や従業員個人の銀行口座から引き落としが行われ、その額を後から会社の経費として支払わなければなりません。立て替えてもらった分、経理が複雑になってしまいます。また、従業員個人のクレジットカードのETCカードの場合、先述した利用明細書を出してもらうのも面倒です。

ここまでETCカード、特に法人カードのETCカードを利用した際のメリットを見てきました。メリットの次はデメリットも確認しておきましょう。

ETCカードを利用する際のデメリットは車載器設置に費用がかかること

ETCカードを利用する際のデメリットは、ETC車載器設置に費用がかかることです。ETC車載器の設置にかかる金額の相場は以下の通りとなります。

ETC車載器本体 8,000円
セットアップ料金 3,500円
取付工賃 5,400円
合計 16,900円

この金額はカー用品店で後付けした場合の一例です。合計約17,000円と聞くとそれほど高くないように思えるかもしれないですが、会社の車が複数台あって、その全てに設置するとなるとかなりの額になる可能性もありえます

しかし、普段から高速道路を利用する場合、ETCの割引がきくため、設備費用は回収できる金額となるでしょう。
ここまでETCカードの利用をするためのデメリットを見ました。次にETCカードの利用の前に気を付けておきたいチェックポイントも見ておきましょう。

ETCカードは利用が少ないと元が取れない

ETCカードの利用の前に気を付けておきたいチェックポイントは、高速道路の利用が少ない場合は元が取れないということです。先にお伝えした通りETC車載器をカー用品店で後付けすると約17,000円かかるため、それ以上に割引を受けなければ、元は取れないのです。

ETC割引を受けるにはさまざまな条件が存在します。その条件を満たすことができるか、使用頻度はどれほどかを一度確認しておくと良いでしょう。

ここまでETCカードの利用を考える際の注意点を見ました。次にETCカードを選ぶ4つのポイントを見てみましょう。 

ETCカードを選ぶ4つのポイント

ETCカード、特に法人カードのETCカードを選ぶ際のポイントは4つです。

  • ポイントやサービスが付く
  • 入会費と年会費が安い
  • 複数枚発行できる
  • 審査に通りやすい

順に見ていきましょう。

ポイントやサービス

ETCカードの利用で貯まるポイントは、それぞれのカードによって違います。せっかくならポイントがたくさん貯まるETCカードを選びたいところですので、ETCの利用でどれくらいポイントが貯まるかはきちんと確認しましょう。

また、ETCカードを作るということは、その元となる法人カードも作らなければなりません。その法人カードがどんなサービスが付帯されているのかも確認しましょう。

入会費と年会費

入会費と年会費も法人カードのETCカードを発行する際には、比較検討しましょう。例えば、年会費が初年度無料となっていたとしても、ETCの利用は1年で終わるものではありません。トータルのランニングコストがいくらになるか、元となる法人カードも含めて検討しましょう。

複数枚発行できるか

法人によっては、複数枚ETCカードが発行できるかも確認しましょう。例えば、従業員が10人いて全員がETCを利用する場合、5枚しかETCカードが発行できない法人カードを持っていれば5人分不足することになり、従業員が不便を感じてしまいます。

審査の通りやすさ

そもそも審査に通るかもETCカードを選ぶ時に考えなければいけないことです。法人カードのETCカードを発行するためには、法人カードの審査を通過しなければなりません。一般的には法人カードの審査は個人用のクレジットカードの審査よりも厳しいとされているので、まず元となる法人カードの審査に通過するかどうかを考慮しましょう。

まとめ

この記事では、ETCカードを利用した際の勘定科目についてお伝えしました。ETCを利用した際の勘定科目は旅費交通費です。しかしETCを利用した際には、確定申告の際に必要な領収書が発行されません。そのため利用明細書を使うことが慣例になっています

ETCカードを導入すると、ETC割引を受けられたり、ポイントが貯まったりとメリットがたくさんあります。一方でETC車載器を取り付けるのに結構な費用がかかるというデメリットも存在します。

しかし普通にETCを利用する会社であれば、元は取れるでしょう。ETCカードを選ぶポイントもお伝えしましたが、会社であれば、法人カードのETCカードが良いです。そうすれば、会社の経理が非常に楽になります。

この記事を最後まで読んだあなたは、ETCカードの勘定科目がはっきりとわかったことでしょう。仕訳の不安がなくなれば、後は法人カードのETCカードを作るだけです。4つのポイントを踏まえてカードを選んでくださいね。

編集者:ナビナビクレジットカード編集部
ナビナビクレジットカード編集部

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