デビットカードは還元率を重視して選ぼう!主要デビットカード10選

デビットカードの還元率は一般的にクレジットカードと同じくらいです。
ただし、ポイントやキャッシュバックで還元されるのは国際ブランドつきのデビットカードに限られます。
デビットカードには即時決済できるキャッシュカードに徹したJ-Debitのカードもあるため、混同しないように注意が必要です。
国際ブランドつきのデビットカードを発行する金融機関はまだまだ少数ですが、プラチナカードまで登場しているようにさまざまな特徴をもっています。
還元率を左右するボーナスポイントの付与や利便性の向上も図られており、自分好みのカードが見つかる可能性も高くなっているのが国際ブランドつきのデビットカードです。
この記事の目次
- デビットカードには異なる2つのカードがある
- 国際ブランドつきデビットカード
- J-Debit加盟店で使えるデビットカード
- 還元率が重要になるのは国際ブランドつきのデビットカード
- カードによって還元率が異なる点はクレカと同様
- ポイントとキャッシュバックで還元率が異なるケースもある
- J-Debitでもキャッシュレス決済還元などの施策なら対象
- 国内デビットカードの3大国際ブランド
- Visaデビット
- JCBデビット
- Mastercardデビット
- 還元率と特徴で選ぶ主要デビットカード10選
- 楽天銀行デビットカード
- SMBCデビット
- セブン銀行デビット付きキャッシュカード
- 住信SBIネット銀行ミライノデビット
- 三菱UFJデビット
- あおぞらキャッシュカード・プラス
- りそなデビットカード
- Sony Bank WALLET
- JNB Visaデビットカード
- じぶん銀行スマホデビット
- まとめ
デビットカードには異なる2つのカードがある
ショッピングや飲食の会計時に便利なキャッシュレス決済のひとつにデビットカードがあります。
デビットカードのもう一つの顔は銀行口座のキャッシュカードです。
支払い時に代金相当額が口座残高から引き落とされるため、デビットカードの利用は即時払いとも呼ばれています。
そんなデビットカードには、2つの異なるタイプがあります。
国際ブランドつきデビットカード
一般にデビットカードとして認識されて活用されているのは、国際ブランドつきのデビットカードです。
国際ブランドとは、クレジットカードの決済でおなじみのVisaやMastercard、JCBなどを指します。
クレカの代用として使う
キャッシュレス決済とネットショッピングが進んでいる中で、クレジットカードがなければ買えない、使えないサービスも増えています。
しかし、クレジットカードは後払いの信用取引であり、誰でも持てるわけではありません。
いわゆるブラックリストのケースでは、クレジットカード決済の商品やサービスを選べなくなってしまいます。
即時払いの国際ブランドつきデビットカードなら、クレジットカードと同じように国際ブランドの加盟店で利用可能です。
ただし、継続的なサービスなどでクレジットカードでなければ利用できないものもあります。
発行可能年齢もクレカより低い
ブラックリストとは関係がなくても、18歳未満または20歳未満ではクレジットカードをもてません。
18歳以上OKのカードでも高校生は除かれます。
国際ブランドつきデビットカードは、一般に満15歳以上か16歳以上なら発行されます。
クレジットカードよりも一足先にキャッシュレス決済の仲間入りです。
J-Debit加盟店で使えるデビットカード
J-Debit加盟店で使われるデビットカードがあります。
こちらは国際ブランドがついていないデビットカードで、日本のほとんどの金融機関が発行したキャッシュカードは、そのままJ-Debitのデビットカードとなります。
認知度が高いとはいえないJ-Debit
加盟店で使える仕組みは国際ブランドと同じですが、J-Debitの一般的な認知度はそれほど高いとはいえないでしょう。
国際ブランド加盟店に比べると、J-Debit加盟店はわかりにくい傾向にあります。
また、J-Debit加盟店で使うデビットカードの券面は、あくまでも各金融機関のキャッシュカードそのものです。
そのため、自分のキャッシュカードがJ-Debitのデビットカードだと知らないユーザーすらいます。
J-DebitマークがついていないJ-Debitのデビットカードなら不思議ではありませんが、マークつきでも意識していないケースがある状況です。
国際ブランドつきデビットカードもキャッシュカードには違いありませんが、デザインはよりクレジットカードに近いものになっています。
実は多いJ-Debit
国際ブランドつきデビットカードは本人が必要性を感じて申し込みます。
一方、すべてではないものの、J-Debitではキャッシュカードの発行を申し込んで届くカードがそのままデビットカードです。
そのため、J-Debitのデビットカードは多く、加盟店も多数あります。
実は、国際ブランド加盟店がJ-Debit加盟店でもあるというケースは珍しくありません。
もちろん、そこで国際ブランドつきのデビットカードを使っているユーザーがJ-Debitのデビットカードをもっている可能性も高いといえるでしょう。
次の章では、国際ブランド付きのデビットカードの還元率について解説します。
還元率が重要になるのは国際ブランドつきのデビットカード
2種類のデビットカードがある中で、還元率が重要になるのは国際ブランドつきのデビットカードです。
そもそも、J-Debitにはポイントプログラムがありません。
したがって、還元率の問題そのものの対象にならないのです。
カードによって還元率が異なる点はクレカと同様
銀行口座のキャッシュカードでもある国際ブランドつきのデビットカードを発行しているのは各金融機関です。
したがって、同じ国際ブランドがついていても還元率も同じとは限りません。
この点はクレジットカードと同様で、よりお得なカードを探すとよいでしょう。
ポイントとキャッシュバックで還元率が異なるケースもある
主な還元方法はポイントバックとキャッシュバックの2つです。
どちらか一方を採用しているカードと、両方から選択できるカードがあります。
注意したいのは、同じカードだからといってポイントとキャッシュバックで還元率が同じとは限らない点です。
還元率を重視するなら、しっかりと確認しておきましょう。
J-Debitでもキャッシュレス決済還元などの施策なら対象
オリジナルのポイントプログラムを持たないJ-Debitですが、キャッシュレス決済の手段として、政府が実施したキャッシュレス・消費者還元事業には多くの銀行が参加しました。
クレジットカードや国際ブランドつきデビットカードと同様に、5%または2%の還元を受けています。
還元方法は口座への入金です。
次の章では、国内で発行されている3大国際ブランドつきデビットカードについて解説します。
国内デビットカードの3大国際ブランド
日本でよく知られている主要国際ブランドといえば、VisaやJCBなど5~6種類あります。
その中でデビットカードのブランドとなっているのは以下の3つです。
Visaデビット
Visaは世界トップクラスの国際ブランドです。
Visaデビットは国内外の多くの加盟店で使えるデビットカードとして、三井住友銀行や住信SBIネット銀行、ゆうちょ銀行など30の銀行が採用しています。
発行銀行数は2020年9月時点の数字です。
JCBデビット
JCBデビットは日本生まれの国際ブランド、JCBをつけたデビットカードです。
イオン銀行やみずほ銀行、三菱UFJ銀行など33の銀行が発行しています。
2020年8月時点で最多のブランドとなっているのは、国産ブランドの強みといえるでしょう。
Mastercardデビット
Mastercardデビットは国際ブランドつきデビットカードの中では後発といえるカードです。
2020年9月時点で発行している銀行は、楽天銀行、住信SBIネット銀行とトマト銀行の3行となっています。
Mastercardコンタクトレス対応加盟店ではタッチ決済が可能です。
最後の章では、還元率を中心に選びたい主要国際ブランドつきデビットカード10選を紹介します。
還元率と特徴で選ぶ主要デビットカード10選
先に述べたように、2020年9月時点で国際ブランドをつけたデビットカードをもつ銀行の数は延べ66です。
ここではさまざまなタイプの中から、還元率やカードの特徴で選ぶ主要カード10選を紹介します。
楽天銀行デビットカード
楽天銀行デビットカードは、国内有数のネットバンクが発行するデビットカードとして、インターネットでの利用が多いユーザーを中心に支持されています。
3大ブランドすべてを発行している点が大きな特徴です。
年会費 | JCBデビットとMastercardデビットは無料 Visaデビットはカラーによって異なる ・楽天銀行ゴールドデビットカード(Visa)は5,000円(税別) ・楽天銀行シルバーデビットカード(Visa)は2,000円(税別) ・楽天銀行ベーシックデビットカード(Visa)は無料 |
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還元率 | 100円につき1ポイント付与・1ポイント1円で還元率は1% |
年齢条件 | 16歳以上で発行可能 |
主な特徴 | ・1日あたりの利用限度額を任意に設定可能 ・楽天グループ利用で貯まったポイントを決済に使える ・JCBデビットはパンダデザインも選べる2デザイン ・Visaデビットは3つのカラーデザインから選べる ・Visaデビットのゴールドとシルバーにはショッピング保険が付帯 ・Visaデビットのゴールドには国内・海外の旅行傷害保険最高1,000万円が付帯 |
SMBCデビット
SMBCデビットは三井住友銀行の国際ブランドつきデビットカードで、国際ブランドはVisaです。
ポイントとキャッシュバックで還元率が異なります。
年会費 | 無料 |
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還元率 | 1日~末日までの利用額に対し ・Vポイントは利用金額の0.5%付与 ・1ポイント1円で還元率も0.5% ・キャッシュバックは0.25% |
年齢条件 | 中学生を除く15歳以上で発行可能 |
主な特徴 | ・限度額を初期設定から一定の範囲で任意に変更可能 ・iD加盟店でもタッチ決済できる ・Google Payに登録してスマホ決済が可能 ・不正利用被害を年間100万円まで補償 ・ショッピング保険付帯 |
セブン銀行デビット付きキャッシュカード
セブン銀行デビット付きキャッシュカードはJCBデビットのキャッシュカードです。
年会費 | 無料 |
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還元率 | ・支払金額の0.5%のnanacoポイント付与 ・1ポイント1円で還元率も0.5% |
年齢条件 | 満16歳以上で発行可能 |
主な特徴 | ・不正利用被害を1事故500万円まで補償 ・nanaco一体型と紐付型を選べる ・利用限度額を初期設定から一定の範囲で変更可能 ・セブンイレブンなどでは商品によってポイントが1%にアップ |
住信SBIネット銀行ミライノデビット
住信SBIネット銀行ミライノデビットには、VisaとMastercardがあり、Mastercardには一般とプラチナがあります。
年会費 | ・一般は2ブランドとも無料 ・Mastercardプラチナは10,000円(税別) |
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還元率 | ・月間の利用金額1,000円ごとに ・Visaは0.6%・Mastercard一般は0.8%・Mastercardプラチナは1%の還元 |
年齢条件 | 15歳以上で国内居住なら発行可能 |
主な特徴 | ・Visaのカラーはブルー、ブラック、ピンクの3種類から選べる ・利用限度額を初期設定から一定の範囲で任意に変更可能 ・Mastercardプラチナは年間100万円までショッピング保険が付帯 ・Mastercardプラチナは最高1億円の海外旅行傷害保険が付帯 |
三菱UFJデビット
三菱UFJデビットにはJCBデビットとVisaデビットがあります。
年会費 | 無料 |
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還元率 | キャッシュバック・毎月の利用金額の0.2% |
年齢条件 | 中学生を除く15歳以上で発行可能 |
主な特徴 | ・JCBデビットには最高3,000万円の国内・海外旅行傷害保険が付帯 ・JCBデビットには年間100万円までの海外ショッピング保険が付帯 ・JCBデビットには1事故あたり最大500万円の不正利用補償が付帯 ・VisaデビットはMUFG WalletとGarmin Pay、Google Payに対応 ・JCBデビットはMUFG WalletとApple Pay、Google Payに対応 ・JCBデビットはディズニーデザインを選べる |
あおぞらキャッシュカード・プラス
あおぞらキャッシュカード・プラスはVisaデビットの1枚です。
年会費 | 無料 |
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還元率 | 半年間の利用金額に応じてキャッシュバック ・60万円以上で1% ・30万円以上60万円未満で0.75% ・15万円以上30万円未満で0.5% ・15万円未満で0.25% |
年齢条件 | 15歳以上で国内居住なら発行可能 |
主な特徴 | ・1日の利用限度額を初期設定から最大500万円に変更可能 ・メルペイとプリン(pring)に対応 ・有人店舗発行は青空に象のイラストが入ったかわいいカードフェイス |
りそなデビットカード
りそなデビットカードはりそな銀行と埼玉りそな銀行のVisaデビットです。
年会費 | 無料 |
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還元率 | ・月間利用金額1,000円ごとに5クラブポイント付与 ・主な交換先は1ポイント1円換算で還元率0.5% |
年齢条件 | 15歳以上で発行可能 |
主な特徴 | ・年間利用額に応じてボーナスポイント付与 ・スマホのアプリで利用限度額の変更や利用停止ができる ※JMBは年会費がかかります(無料条件あり) ・年間150万円までの不正利用補償が付帯 |
Sony Bank WALLET
Sony Bank WALLETは海外への出張や旅行が多いユーザーに便利なVisaデビットです。
年会費 | 無料 |
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還元率 | Club Sのステータスにより0.5~2.0%のキャッシュバック |
年齢条件 | 満15歳以上なら発行可能 |
主な特徴 | ・スタンダードとポストペットのカードフェイスが魅力 ・外貨口座が残高不足でも円口座から自動両替して決済できる ・Google Pay、Garmin Pay、Fitbit PayでもVisaタッチ決済可能 ・振込手数料無料回数が増える ・ソニーストアの代金が3%OFFになる |
JNB Visaデビットカード
JNB Visaデビットカードはネットバンクとして楽天銀行と双璧をなすジャパンネット銀行のVisaデビットです。
年会費 | 無料 |
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還元率 | 500円につき1JNBスター付与・1JNBスター1円で還元率0.2% |
年齢条件 | 満15歳以上で発行可能 |
主な特徴 | ・ネット専用カードレスデビットも利用できる ・利用限度額を初期設定から0~500万円の範囲で任意変更可能 ・カードフェイスは3種類のカラーから選べる ・カードローンの自動融資利用で残高を超えた決済も可能 ・年間500万円まで不正利用を補償 |
じぶん銀行スマホデビット
じぶん銀行スマホデビットは、スマホのじぶん銀行アプリで利用するカードレスタイプのJCBデビットです。
物理的なカードは発行されません。
年会費 | 無料 |
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還元率 |
期間中に10,000円以上利用で最高50,000円が当たる抽選が毎月3回あり 50円以上の当選(合計1,111名)がない場合は5円が当たる 10,000円利用として5円なら還元率は0.05% |
年齢条件 | 満16歳以上で発行可能 |
主な特徴 | ・Google Payに登録してQUICPay+加盟店で利用できる ・利用限度額を初期設定から一定の範囲で任意変更可能 ・年間最大50万円の海外ショッピング保険が付帯 ・1事故あたり最大500万円の不正利用補償が付帯 |
まとめ
デビットカードを選ぶなら、国内だけでなく海外でも使えてクレジットカードの代用になる国際ブランドつきのデビットカードが便利です。
ポイントサービスや各種保険、スマホ利用など、J-Debitのデビットカードとの違いは大きく、同列で比較する対象ではないといえるでしょう。
純粋に国内で即時決済だけを求めるのであれば、使える金融機関が圧倒的に多いJ-Debitのデビットカードが向いています。
還元率を重視し、クレジットカードの代用や付加価値を求めるなら国際ブランドつきデビットカードがおすすめです。
その中からよりお得なカードを選んでください。