クレジットカードで税金を支払うメリットとデメリットを解説!

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これまで現金で納めることに限定されていた税金納付。2017年1月から、国税や一部地域の固定資産税など、所定の税金をクレジットカードで納付することが可能になりました。

クレジットカード支払いだと0.8%前後の手数料がかかってしまいますが、還元率の高いクレジットカード利用によっては、ポイントが貯まるためにお得です。

また納付する時間を節約できたり、カードによる納付時から実際の引き落としまで、一ヶ月の支払い猶予ができたりすることもメリットです。

クレジットカード納付の手続きとともに、メリットとデメリットを考えます。

クレジットカードで決済をする

税金のクレジットカード払いは、以下の税金を納める際に可能です。

申告所得税及復興特別所得税 消費税及地方消費税 法人税
法人税(連結納税) 地方法人税 地方法人税(連結納税)
相続税 贈与税 源泉所得税及復興特別所得税(告知分)
源泉所得税(告知分) 申告所得税 復興特別法人税
復興特別法人税(連結納税) 消費税 酒税
たばこ税 たばこ税及たばこ特別税 石油税
石油石炭税 電源開発促進税 揮発油税及地方道路税
揮発油税及地方揮発油税 石油ガス税 航空機燃料税
登録免許税(告知分) 自動車重量税(告知分) 印紙税

出典:国税クレジットカードお支払いサイト

このように、クレジットカードで納付できる税金は、とても多くの種類があることがわかります。

会社経由で所得税などを納税している、一般のサラリーマンの人にとってはあまりピンとこないかもしれません。

しかし贈与税や相続税は、今後支払う可能性もあります。

 

また、自動車税や固定資産税といった地方税も、自治体によってはクレジットカード納付が可能です。自分の住んでいる自治体のHPを確認してみてください。

東京都23区千葉県千葉市岐阜県関市三重県玉城町京都府京都市兵庫県神戸市兵庫県姫路市兵庫県猪名川町福岡県福岡市 その他、「Yahoo公共支払い」経由で支払い可能な自治体はこちら

※クレジットカード支払の手数料は、自治体によって差があります。

クレジットカードを持つ女性

それでは、税金をクレジットカード払いすることに、どのようにメリットがあるのでしょうか。今一度おさらいしてみます。

税金をクレジットカードで支払うと、クレジットの約定に基づいてポイントが貯まります。些細なことのように思えますが、これまで「ただ納めるだけ」だった税金でポイントが貯まるのはとてもお得です。

もちろん、貯めたポイントはショッピングや各クレジット会社の特典に利用することもできます。毎月しっかり税金を支払っていれば、知らない間にポイントが貯まっているということも。

税金の納付でどれくらいのポイントが貯まるかは、利用するクレジットカードによって異なります。ポイント還元率で1%以上のクレジットカードを持っている人には、0.8%前後かかるクレジットカード納付の手数料(記事の後半で説明します)を差し引いても、お得といえます。

税金の支払いは面倒なものですよね。最近では市役所や役場に赴くことなく、コンビニエンスストアでも支払うことができることで、かなり便利になりました。

それでもわざわざ、納付請求書を持ってコンビニまで行くのは時間がかかります。クレジットカードを使うと、さらに便利でスピーディーな支払いが可能になりますよね。

高齢者の方はパソコン上でクレジットカード決済することに「恐さ」があると思いますが、さまざまなセキュリティ機能がカードの情報を守っているため、安心して活用できます。

もちろん、クレジットカード納付は「立替払い」となるため、支払いまでの猶予ができます。

税金納付の期限内に、クレジットカードで決済をすればOK。税金は納付者の代わりに国や地方に対してクレジット会社が納め、その段階で納税義務は「完了」となります。

言い換えれば、クレジット納付を活用することによって、支払いまでの猶予を伸ばすことができます。「現金の準備が心もとないな」というとき、活用することができます。

議論する夫婦

一方で、クレジットカード払いをするデメリットについても考えてみましょう。

最も顕著なデメリットは、年会費や手数料がかかることです。

クレジットカードによる国税納付を選択すると、最初の1万円までは税込82円、以降は1万円を超えるごとに税込82円の決済手数料が必要になります。

税金のみをクレジットカードで支払っている場合は、事実上納付額が大きくなってしまうことになります。

固定資産税などの地方税の場合、クレジットカード支払の手数料は、自治体によって差があります。

クレジットで国税を支払うときには、まず「領収書が発行されないこと」に注意する必要があります。

領収書が必要な人は二度手間ですが、最寄りの税務署窓口もしくは金融機関で領収書を発行することができます。

面倒な作業ですが、法人の決算時会計処理にあたっては、国税納付も領収書をもって証明する必要がある場合もあります。

領収書が必要な場合は、あらかじめ領収書の発行手続きが必要なことを考慮し、予定に組み込むようにしましょう。

なお、資産の証明に必要な「納税証明書」の発行に関して、クレジットカード納付の場合は、証明書にデータが反映されるまで3週間程度の時間がかかることがあることにも注意が必要です。

クレジットカード納付のもうひとつの注意点は、一度納付した税金の「取り消し」ができないことです。

前項でお伝えしたタイムラグも理由となり、一度納めた税金は「すぐに」戻ってくる手続きはできません。

1年に1度、2月~3月の時期に確定申告で納め過ぎた税金の還付手続きができますが、毎年春先の手続きのため、長期間待たされてしまうこともあります。

現金で支払うとき以上に、納付金額に対する慎重な確認や、手続きの再確認が必要です。

笑顔で電話する女性

クレジットカードを使用する税金納付は、国税庁長官から委託された民間業者が担っています。2017年1月現在、トヨタファイナンスが一括して担当しています。

クレジットカードによる国税納付を選択すると、最初の1万円までは税込82円、以降は1万円を超えるごとに税込82円の決済手数料が必要になります。

一見割高に見えますが、市役所や役場に赴く交通費や、振込で金融機関に赴く時間を考えると、とても効果的といえるのではないでしょうか。

税金をクレジットで支払うためには、国税庁が作成管理している「国税クレジットカードお支払いサイト」から必要な手続きを進めるようにしましょう。

パソコンの前に向かう夫婦

例えば家族名義の税金を、ポイントが欲しいために自分のクレジットカードで決済したい方もいますよね。

結論からいうと、家族の税金をクレジットカードで支払うことは可能です。

クレジットカードの利用は、あくまでも本人名義のカードで決済することができます。家族のカードを借りて決済することはできないので、必ずカード名義本人が行ってください。

例えば夫名義の税金を、還元率の高い妻の名義のクレジットカードで決済する場合は、カード所有者の妻が決済をすれば問題ありません。

クレジットカード納付のはやはり手数料がネックになるので、なるべくポイント還元率の高いクレジットカードで行いたいと考えますよね。

次に、「クレジットカード納付手数料を1円でも払いたくない!」という人におすすめの、nanacoによる税金納付の裏ワザをご紹介します。

nanacoカード

税金は公共料金のように、コンビニでも支払うことが可能です。中でもセブンイレブン限定の裏ワザですが、電子マネーのnanacoを使うことで、間接的にクレジットカード決済することができます。

コンビニエンスストアで支払うことのできる税金は、固定資産税、自動車税、所得税、個人住民税などです。コンビニエンスストアで支払うことのできるこれらの税金は、セブンイレブンでは電子マネーの「nanaco」で支払うことができます。

nanacoへクレジットカードからチャージすることで、クレジットカード利用分のポイントが貯まります。ただしnanacoで税金を支払ったからといって、nanacoのポイントは貯まりません。セブンイレブンの収益となっていないので当然ですね。

nanacoのチャージをクレジットカードで行うと、チャージ分のクレジットカードのポイントがつきます。

しかし、すべてのクレジットカードがnanacoのチャージによってポイントが貯まるわけではありません。

ところが、すべてのクレジットカードでnanacoへのチャージをできるわけではありません。2017年1月現在、以下のカードでnanacoへのチャージが可能です。

※%表記は還元率

リクルートカード:1.2%

セブンカード・プラス:0.5%

ライフカード:0.25%

楽天カード(JCBブランドのみ):1.0%

Yahoo! JAPANカード(JCBブランドのみ):1.0%

例えば、楽天カードの申し込みで作成できるブランドのうち、nanacoにチャージできるのは「JCB」のみです。

すべての楽天カードでnanacoへのチャージができるわけではないので、気をつけましょう。

セブンイレブンをはじめコンビニエンスストアは脱現金化に力をいれており、対応を開始するクレジットカードが今後増える可能性もあります。

随時情報を更新する習慣が必要です。

税金のクレジットカード納付のメリットとデメリット、電子マネーのnanacoによる間接的なポイント獲得について紹介しました。

一度にたくさんの税金を用意する必要もなく、うまく活用すればクレジットカードのポイントも貯めることができる、クレジットカード納付。

特に1%以上の還元率を持つクレジットカードを持っている人にとって、とてもお得です。

期日を過ぎると延滞税もかかってしまう税金は、コンビニエンスストアまで行って支払いをするのも面倒なもの。時間の短縮にもなりますよね。

2017年の最初の「便利な変更」として注目される国税のクレジットカード納付。今後の拡大に注目しましょう。

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