クレジットカードは怖い?よくある怖い話と、失敗しないカード利用術

口を手で塞いで驚く女性

クレジットカードの仕組みをよく知らないと、現金を持たずに買い物ができることに対して「怖い」と感じてしまう人もいます。

また、「怖い」という感情以外にも、クレジットカードについて、

  • クレジットカードは怖いものなのかどうか知りたい
  • クレジットカードの失敗談、不正利用、注意点について知りたい

といった興味・関心を寄せられる人も多いのではないでしょうか?

この記事ではそういった人向けに、クレジットカードが一部の人から敬遠される理由や、クレジットカードの基本的な仕組み、そしてクレジットカードを安全に利用するための対策をまとめてみました。

クレジットカードに対する正しい知識を身につけて不安を払拭し、その機能をうまく使いこなせるようになることを目的にしています。

代替手段として、デビットカードやプリペイドカードを検討する方法についても解説しています。

クレジットカードが「怖い」と感じる理由

クレジットカードを見つめて口をふさぐ女性

クレジットカードが一部の人に怖いと思われたり敬遠されたりしてしまうのは、下記のような理由からです。

  • 現金がなくても限度額まで買い物できる
  • 一時的な借金をしているのと同じ
  • カードが盗まれたら不正利用されてしまう
  • リボ払いなど手数料がたくさんかかる

ここでは、まずそうした理由についてそれぞれみていきましょう。

現金がなくても限度額まで買い物できる

クレジットカードを使えば、現金がなくても決められた限度額まで買い物ができます。

現金支払いであれば、

  1. お金を払う(お金が手元からなくなる)
  2. 商品を購入する

といった流れになるため、買い物をしている人からすると「お金を使った」という感覚を実感できます。

しかし、クレジットカード払いであれば、

  1. 商品を購入する
  2. お金が後から引き落とされる

といった流れのため、頭ではわかっていても「お金を払わずに買い物できてしまう感覚」を覚えてしまいます。

クレジットカード払いに怖さを感じる人は、こうした「(一時的に)お金を払わなくても商品が購入できる」という状況に慣れてしまうことに違和感を感じてしまうのです。

一時的な借金をしているのと同じ

借金とは、言い換えると「その人にそれだけのお金を返せる能力があると、お金を貸した側が認めてくれている証拠」であり、ある意味「一種の信用の形」と言えます。

しかし、実際の社会では「借金」=「悪」という考えは根深く、借金に対するイメージの悪さは中々払拭できません。

クレジットカードはその仕組み上、本来は使用者が支払うべきお金を一時的にカード会社が立て替えており、大きな意味では「借金をしている」と言えます。

そのため、「借金」=「悪」と考えている人からすると、「クレジットカードは一時的に借金しているのと同じだから、何か怖い」と感じてしまうのです。

カードが盗まれたら不正に利用されてしまう

クレジットカードが盗まれたときのことを心配してしまう人も多いでしょう。クレジットカードを不正利用されれば、今まで貯めた大事なお金が勝手に引き落とされてしまいます。

一般社団法人日本クレジット協会が平成29年3月に発表した「クレジットカード不正使用被害の集計結果」によると、平成28年のクレジットカード不正利用額は140.9億円で前年同期比では17.4%も増加しており、不正利用を怖がる人が多いのも当然といえる状況が存在しています。

また、盗まれる確率は低いかもしれませんが、落としてしまうリスクもあるため、「怖い」と感じてしまう人もいます。

しかしこれらの紛失や盗難による不正利用分は、正しい手続きを行えば被害を負担する必要はありません。後ほど詳しく説明します。

リボ払いなど手数料がたくさんかかる

クレジットカードに関するネガティブな情報でよく取り上げられるのが、分割払いやリボ払いなどの「手数料」の多さです。

以下は一括払いと分割払い、一括払いとリボ払いで手数料を比較した表です。

条件

  • 利用金額は100万円
  • 年率は分割払い、リボ払いどちらも年15.00%

<表1>一括払いと分割払いの比較

支払い方式 利用金額 年率 支払い回数 手数料 総支払金額
一括払い 100万円 0% 1回 0円 100万円
分割払い 100万円 15.00% 12回 8万867円 108万867円
分割払い 100万円 15.00% 24回 16万1,435円 116万1,435円

このように、分割払いは同じ利用額であっても支払い回数が多くなれば多くなるほど(=完済までの期間が長引くほど)、手数料の負担が大きくなるので気をつけてください。

<表2>一括払いとリボ払いの比較

支払い方式 利用金額 年率 月々返済額 手数料 総支払金額
一括払い 100万円 100万円(1回) 1回 0円 100万円
リボ払い 100万円 15.00% 3万円 21万2,363円 121万2,363円
リボ払い 100万円 15.00% 1万円 62万9,296円 162万9,296円

表を見ればわかる通り、リボ払いは高額の利用かつ月々の返済額が小さければ小さいほど手数料がどんどん膨れ上がってしまうのです。

上記の表では、利用額が100万円で月の返済額が1万円だと、元の金額の約60%である60万円以上を手数料として負担していることがわかります。

また、リボ払いは他に買い物をしても月の返済額は一定のため、支払い残高が把握しにくいという特徴もあります。ただ、実際は他に買い物をした時点で支払残高は増えているので、支払い残高をしっかり把握していないと支払い回数が増え、同時に手数料も増えるという悪循環に陥りがちです。

こうしてみると、一時的には負担の少ない分割払いやリボ払いも、単に借金が膨れ上がっているように見えてしまう人がいるのは仕方がないことと言えます。

分割払いやリボ払いの手数料をみると、その仕組みや実際の数値、世間的なイメージ、ニュースに取り上げられる内容から、「怖いもの」といったイメージを持ってしまう人も少なくありません。

次の項からは、そんなクレジットカードを安全に利用するための具体的な対策を解説していきます。

クレジットカードを安全に使うための対策

クレジットカードを持つ女性

クレジットカードが怖く感じてしまう理由がわかったところで、ここからは「では、どうすれば安全にクレジットカードを使えるのか?」という観点から話を進めていきます。

それでは、

  • 利用履歴をしっかり把握する
  • 支払日前日までに残高を確認する
  • 不正利用から60日以内ならば被害ゼロ
  • 一括払いなら手数料ゼロ
  • 基本的なカードのルールを確認する

といったクレジットカードを安全に利用するための対策についてみていきましょう。

利用履歴をしっかり把握する

「どんどんお金を使っても、お金が減らないから実感わかなくて怖い」

といった人は、まず利用履歴をしっかり把握するようにしましょう。利用履歴はカード会社の会員サイトから確認できるようになっているので、その数字をしっかり把握しておくだけでだいぶ心が落ち着くはずです。

また、利用履歴を見ることによって、

「ここの出費は無駄だったな」
「意外とこの支払いがネックになっているのか」

といった客観的な分析ができるようになります。

利用履歴から具体的な数値を把握して客観的に分析すれば、現金払いよりも具体的な家計管理ができるようになるでしょう。

支払い日前日までに残高を確認する

クレジットカードを利用する上でもっとも気をつけたいのが、支払い遅延や延滞などの「事故」です。

あらかじめ支払えないことがわかって放置するのは論外ですが、口座をいくつか持っており「うっかり入金し忘れていた」といった場合でもカード会社からは同じ遅延・延滞として扱われてしまいます。

支払日の前日、または支払日が休日である場合は直前の平日には必ず残高を確認し、引き落とし時に残高不足にならないように気をつけてください。

不正利用から60日以内ならば被害ゼロ

クレジットカードの補償を案内するコールセンター

クレジットカードを盗まれた、もしくは落とした場合は、カード会社のカスタマーセンターに電話してカードを停止してもらうのが先決です。

ただ、停止が間に合わなかった場合でも不正利用から60日以内であればカード会社が補償してくれるので安心してください。

もちろん、カード会社の指示に従って別途に手続きをする必要はあるものの、「盗まれて(落として)不正利用されたら全部がパア」というわけではないこと」は覚えておきましょう。

しかし、以下のようなケースは不正利用と認められないので気をつけてください。

不正利用が適用されないケースの例

  • 家族や同居人が勝手にカードを利用していた場合
  • 他人へカードを貸したり、あげたりしていた場合
  • 購入した商品がすでに利用者本人の住所に送られ、それを受け取っていた場合
  • 戦争や地震など、著しい社会的混乱の中で生じた場合

一括払いならば手数料ゼロ

先ほど紹介した表で分割払いとリボ払いの手数料の多さに驚いた人は、クレジットカードを利用するときは常に一括払いを選んでおけば安心です。

一括払いであれば手数料もかかりませんし、現金払いとの違いは、その場でお金を払うか、後日口座から引き落とされるか、だけの違いなので管理の手間もかかりません。

「クレジットカードの支払いは一括払いがもっともお得」というのは、基本中の基本なのでよく覚えておきましょう。

基本的なカードのルールを確認しよう

細かなテクニックだけでなく、基本的なルールの確認も大切です。

クレジットカードの裏面にはサイン欄がありますが、これにサインしていないと「本人のもの」として認識されないので気をつけてください。

また、家族に預けたり、他人に貸したりといったことも厳禁です。クレジットカードは基本的に「自分が使う物」ということは心に留めておきましょう。

このように、クレジットカードはしっかりとした使い方さえすれば安心して使える便利な仕組みです。次の項からは、そんなクレジットカードならではの便利さ、メリットについて解説していきます。

クレジットカードは正しく使えば便利でお得

買い物中の女性

「怖い」と感じる人もいるクレジットカードですが、正しい使い方さえすれば、現金払いよりもはるかに便利で有能なサービスです。

ここでは、クレジットカードの特徴である、

  • ポイント還元による節約ができる
  • ネットショッピングでスムーズな決済が可能
  • 「財布を落として現金をなくす」というリスクが軽減できる

の3点について解説していきます。

ポイント還元が節約にもなる

クレジットカードには「ポイント還元」や「キャッシュバック」という仕組みがあり、クレジットカードを用いて支払いをするとポイントが貯まったり購入代金の数%が返金されます。

支払い方法を分割払いやリボ払いにしてしまうと、手数料でそうした特典が意味のないものになってしまいますが、一括払いを選択しておけば何ら問題ありません。

現金払いと同じ金額を支払っているのに、クレジットカード払いだけが特典を受けられる、というのはクレジットカードの大きなメリットと言えるでしょう。

また、クレジットカードにはカードによって

  • ショッピング、旅行、盗難などの各種保険
  • 空港のラウンジサービス
  • 秘書のような役割を果たしてくれるコンシェルジュサービス

といった優待サービスが付帯しているのもメリットのひとつです。

ネットショッピングでスムーズな決済が可能

ネットショッピングでスムーズな決済ができるのもクレジットカードの強みのひとつです。

近年はインターネットの発達によりAmazonや楽天を始め、ネットショップで買い物をする人が増えてきています。ネットショップの決済は現金払いという方法がそもそも存在しないため、クレジットカード払いが必須です。

中には「クレジットカード払い、もしくは口座に入金があり次第商品を発送する」という場合もありますが、クレジットカード払いの方が断然スピーディーと言えるでしょう。

また、ネットショップだけでなく実店舗でも手持ちのお金がないときなどに、わざわざATMや銀行まで行ってお金を引き出す手間が省けます。

「財布を落として現金をなくす」というリスクを軽減できる

クレジットカードだけしか入っていない場合は財布を落としてもカードを停止すれば口座のお金は守れますが、現金の場合だと財布が見つからない限り中に入っていたお金は戻ってきません。

こうしてみると、クレジットカードは現金よりもなくすリスクが低いサービスなのです。

「現金だから安心」ではなく「現金だから危険」といった側面があることも覚えておきましょう。

このように、クレジットカードは使い方を間違えなければ、現金払いよりも安全かつお得なサービスと言えます。次の項では、現金でもクレジットカードでもない、第三の選択肢についてみていきましょう。

デビットカードやプリペイドカードという選択肢も

デビットカード

ここまでの解説を読んでも、「自分はクレジットカードに向いていない…」と感じる人は、デビットカードやプリペイドカードを検討してみるのもよいでしょう。

デビットカード

銀行の預金口座から即座にお金が引き落とされるカードが、デビットカードです。

概要 カードを利用すると同時に銀行から商品購入代金が引き落とされる
メリット 即時払いのため残高を超える引き落としが強制的にできなくなる、管理が楽
デメリット キャッシングなどは使えない、通販で使えない
クレジットカードとの違い クレジットカードは後払いだがデビットカードは即時払い
向いている人 ついつい使いすぎてしまう人、管理の手間を省きたい人

プリペイドカード

あらかじめカードに入金して使うのが、プリペイドカードです。

概要 カードにあらかじめ設定した金額をチャージ(=前払い)し、その金額までしか使えないカード
メリット 前払い式なので、買い物しすぎて後からお金が足りなくなるということがない
デメリット 手元にお金がないときはチャージができないため使えない、通販で使えない
クレジットカードとの違い 審査不要、年会費不要、お金はカードにチャージしている分から支払われる
向いている人

ついつい使いすぎてしまう人、クレジットカードの審査に通らない人

クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードの違いを比較してみました。デビットカードやプリペイドカードについての詳細は、下記の記事も参考にしてみてくださいね。

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2017.01.20

VISAデビット・JCBデビットって何?デビットカードの種類

デビットカードを取り扱う金融機関は最近非常に増えています。デビットカードはクレジットカードのようにショッピングに利用できますが、利用するとすぐに銀行口座から引き落としされます。そのためクレジットカードだと遣い過ぎが心配という方に向いています。ただデビットカードとひと口に言ってもデビットカードには複数の種類があります。それは「VISAデビット」「JCBデビット」「Jデビット」です。違いについては下記にまとめてみました。

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使いすぎを防止できる!プリペイド式クレジットカードを利用するメリットを解説!

通常クレジットカードは後払いですが、前払いで利用できるクレジットカードも存在します。それはプリペイド式クレジットカードです。前払いなので厳密にはクレジットカードとは異なりますが、搭載されている国際ブランドの加盟店であれば普通のクレジットカードと同じように利用することができます。ただし全ての加盟店で利用できるとは限りません。プリペイド式クレジットカードは予めチャージしておいた金額分しか利用できないので、使い過ぎを予防できるメリットがあります。またチャージ残高以上利用できないということは、仮に不正利用に遭ったとしても被害が限定的という側面もあります。クレジットカードを持つのが不安な方は、プリペイドカードから始めてみてはいかがでしょうか。

まとめ

それでは、ここまでの内容を一通り振り返ってみましょう。

クレジットカードが怖がられる理由

  • お金を支払っている感覚が麻痺してしまう
  • 仕組み的には借金と同じ
  • 不正利用される可能性がある
  • 分割払いやリボ払いの手数料が高額

クレジットカードの安全に使うための方法

  • 利用履歴をしっかりと把握し、具体的に支出を把握・分析しておく
  • 残高不足にならないよう、支払日前に余裕を持って入金しておく
  • 不正利用は60日間であれば補償してくれるので、盗難・紛失した場合は速やかに届け出る
  • 基本は一括払いを選択する

クレジットカードのメリット

  • 現金払いにはないポイント還元や優待サービスがある
  • ネットショップの決済がスムーズにできる
  • 財布を落としたときのリスクを軽減できる

クレジットカードは向いてない人思う人の選択肢

  • デビットカードもしくはプリペイドカードがおすすめ
  • デビットカードは銀行から即時払い
  • プリペイドカードは前払いでカードにチャージし、その分から支払われる
  • どちらも後払いではないため、クレジットカードにありがちな「使いすぎ」を防止できる

このように、クレジットカードは使い方次第ではとても便利なサービスです。この記事で紹介した対策を実践し、上手に付き合っていきましょう。

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