法人カード選びで欠かせないポイント比較とおすすめの法人カード5選

カードとスマホを持つ手元

法人カード選びでポイントの比較をする場合、利用金額あたり何ポイント貯まるかに目がいってしまうかもしれません。

もちろん、貯まるポイント数が重要であることはたしかです。とはいえ、ポイントの価値が一定でなければポイント数だけで優劣の比較はできません。つまり、何ポイント貯まるかよりも、貯まったポイントがいくらの価値をもっているかが重要となります。10円の価値しかない1,000ポイントよりも、20円の価値がある500ポイントの方がお得といえるでしょう。

さらに、その500ポイントを貯めるために必要な利用金額がいくらかによっては、トータルで見るとお得ではない可能性もあります。そして、いくら価値があるポイントだったとしても、自分が交換したくなるようなアイテムがないとすればお得とはいえないでしょう。

法人カードのポイント比較で見落としがちな2点

法人カードのポイントプログラムを比較する際、気をつけていないと見落としたり勘違いしたりする点が2点あります。

この2つをチェックしていきましょう。

ポイント付与率とポイント還元率の違いに注意すべし

何気なく数字だけ見ていると勘違いしかねないのがポイント付与率と還元率の違いです。

たとえば、利用金額1,000円につき10ポイント貯まる法人カードと20ポイント貯まる法人カードがあったとします。パッと見た限りでは20ポイント貯まる方がお得に感じられますが、必ずしもそうとは限らないのです。

何ポイント貯まるか決まるのがポイント付与率

利用金額に対して何ポイント貯まるかを決めるのがポイント付与率です。上の例でいえば、前者はポイント付与率が1%で後者は2%となります。

同じ価値を持つポイントが貯まる場合はポイント付与率の大きい方がお得です。しかし、ポイント付与率だけでポイントの持つ価値を判断することはできません

ポイントがもたらす価値を比較するならポイント還元率

貯まったポイントの価値を比較するなら還元率をチェックする必要があります。利用代金の何%がポイントで還元されるか、その割合がポイント還元率です。

つまり、ポイント付与率と1ポイントが持つ価値で還元率は決まります。1円に相当する法人カードと0.5円にしかならない法人カードでは還元率に倍の開きがあるということです。

ポイント付与率と還元率の関係はさまざまですが、以下で3つのケースを見てみましょう。

付与率が同じで還元率が異なるケース
法人カードA 法人カードB
1,000円あたりのポイント 10ポイント
(付与率1%)
10ポイント
(付与率1%)
1ポイントが持つ価値 1円 0.5円
結果的に得られる価値 10円 5円
ポイント還元率 1% 0.5%

ポイント付与率だけ見れば同じAとBであっても、お得度には大きな差があります。

付与率は異なるが還元率が同じケース
法人カードC 法人カードD
1,000円あたりのポイント 10ポイント
(付与率1%)
20ポイント
(付与率2%)
1ポイントが持つ価値 1円 0.5円
結果的に得られる価値 10円 10円
ポイント還元率 1% 0.5%

このケースでは、付与率に違いがあるものの、結果として得られる価値に差はありません。

付与率も還元率も異なるケース
法人カードE 法人カードF
1,000円あたりのポイント 1ポイント
(付与率0.1%)
10ポイント
(付与率1%)
1ポイントが持つ価値 10円 0.5円
結果的に得られる価値 10円 5円
ポイント還元率 1% 0.5%

このケースでは得られるポイント数に10倍の差があるにもかかわらず、ポイント付与率の低いEの方がお得になっています。
※ボーナスポイントによる還元率のアップなど、その他の細かい条件はないものとして比較しています。

利用ごとに貯まるポイントと月間利用額で貯まるポイントではトータルで差がつく

ポイント付与率、ポイント還元率どちらも同じ複数の法人カードがあったとしても、最終的なお得度まで同じとは限らない点にも注意が必要です。

その理由は、ポイント計算のタイミングにあります。

カード利用の都度ポイントを計算する方法と、月間のカード利用金額をトータルしてからポイントを計算する方法では、付与されるポイントに差が生じることがあるためです。というよりも、差が生じないケースの方が稀でしょう。

ポイントの付与は100円あたりや1,000円あたりといった単位で行われます。そのため、端数は切り捨てられるのが一般的です。利用ごとに計算されると、端数として切り捨てられる金額が増えてしまいます。

端数切捨ての具体例

都度計算か月間計算かで以下のような差になります。

1,00円で1ポイント付与 利用ごとに計算する場合 月間で計算する場合
毎回1,000円30回利用 10×30で300ポイント 30,000円で300ポイント
毎回1,011円30回利用 10×30で300ポイント 30,330円で303ポイント
毎回1,099円30回利用 10×30で300ポイント 32,970円で329ポイント

ポイント付与の対象とならない端数が多いほど、お得度が低くなってしまいます。1,099円利用する例では、利用ごとの計算なら2,970円が端数処理されるのに対し、月間付与だと70円しか端数になりません。

税込みで付与か税別付与かでもポイント数が変わる

ポイントの付与が税込み金額で行われるか税別金額で行われるかも重要です。税込み金額に付与される方がお得であることはいうまでもありません。

また、端数処理の損得はここにも存在します。税別金額にポイントが付与されるカードでは、税込み1,000円といった金額に注意しましょう。

利用ごとの付与でそれだけを買った場合、100円あたり1ポイントとしても9ポイントで、1,000円あたりだと0ポイントになってしまいます。

次の章では、貯まったポイントの使い道について解説します。

ポイントが何に使えるかも重要な比較材料

ポイント還元率やポイント付与のタイミング、税込みか税別かといった条件が重要なことは当然として、ポイントの使い道も忘れてはならないチェックポイントです。せっせと貯めたポイントが無駄にならないように比較しましょう。

商品やマイルへの交換

法人カードのポイントプログラムでは、一般的に貯まったポイントの使い道として商品などのアイテムやギフトカード、マイルなどへ交換できます。

ただし、選べる商品の品揃えは法人カードによって異なり、マイルへの移行はできるケースとできないケースがあるため要注意です。

利用代金支払いへの充当

ポイントプログラムによっては、カードの利用代金の支払いに貯まったポイントを充当できます。事実上、現金と同じ使い方ができるため、他に魅力的な交換商品がない場合でも悪くはないでしょう。

電子マネーへの交換

貯まったポイントを現金と同様に使いたいなら、電子マネーへ交換できる法人カードを選ぶ手もあります。

たとえば、nanacoや楽天Edyなどスーパーマーケットなどでも使える店舗が増えており、仕事で必要なものだけでなく、休憩時のお菓子などを買うにも便利です。

ただし、交換できる電子マネーを取り扱っている店舗が近くにない場合や、使えるお店はあるものの買いたい商品が少ないといった場合もあるため、事前のチェックは欠かせないでしょう。

次の章では、通常ポイント以外のポイントについて解説します。

キャンペーンポイントやボーナスポイントなども加味して比較する

法人カードによっては、通常のショッピングポイントに加えてボーナスポイントやキャンペーンポイントが貯まります。

カードの利用金額次第では、ポイント還元率が多少低くてもお得になる可能性も考えられるでしょう。

入会ポイント

法人カードに新規入会する際に付与されるポイントは、ボーナスポイントの中でも大きな存在です。会員獲得の手段としていることから、思い切った設定になっていることがあります。

また、カードによっては入会ポイントを増量するキャンペーンもあるなど要チェックです。

ただ、当然のことながら入会ポイントは一度しか得られないため、これだけでお得かどうかを判断するのは早計といえます。

特定店舗でのボーナスポイント

法人カードのショッピングポイントは、1,000円あたり1ポイントなど基本となる付与率が決まっています。

しかし、特定の店舗で利用するとポイント何倍といったボーナスポイントが設定されているケースもあり、該当する店舗を多く利用する場合は見逃せません。

その他のボーナスポイント

入会ポイントは一度だけですが、カード利用の継続に対してボーナスポイントが貯まる法人カードもあります。

また、期間限定ポイントや提携サービス利用など、カードによってさまざまなボーナスポイントが用意されている点と、その適用条件にも注意が必要です。

最後の章では、ポイント比較を含めておすすめできる法人カードを紹介します。

ポイント還元率でもおすすめの法人カード5選

ポイント還元率などポイントプログラムの内容と、その他のスペックも含めておすすめの法人カード5選を紹介します。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは個人事業主や中小規模法人の代表者が持つ法人カードの定番ともいえるカードです。

カードの特徴

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、ステータスが高いにもかかわらず、持ちやすいことが特徴としてあげられます。

他社のカードと違い、一律の利用限度額を設定していません。そのため、柔軟な審査が可能だと考えられています。

もうひとつ、付帯サービスが充実している点も大きな特徴です。出張に便利な空港ラウンジや福利厚生サービスなど他社カードでも一般的なサービスは当然ついています。

さらに、クラウド会計ソフトとのデータ連携や、最高1億円の海外旅行傷害保険、独自のリターンプロテクション(アメックスが返品を受けるサービス)、キャンセルプロテクション(行けなくなったイベントなどに対応)などサービス豊富です。

年会費は基本カードが31,000円(税別)で追加カードは12,000円(税別)です。

ポイントプログラム

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードのポイントプログラムは、メンバーシップ・リワードと呼ばれるものです。

基本的に利用金額100円あたり1ポイントが付与されます。ポイント還元率は交換するアイテムによって異なり、航空会社での利用は0.3%です。

年間3,000円の費用でメンバーシップ・リワード・プラスに登録すれば、対象店舗での利用でポイント付与率が3倍になったり、ANAマイルへの移行率が倍になったりとお得です。航空会社での利用時の還元率も1%にアップします。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

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国際ブランド

アメリカン・エキスプレス

対応電子マネー

QUICPay(クイックペイ)
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 31,000円(税別) 0.3~1.0% メンバーシップリワード
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
2~3週間程度 審査基準による 500円(税別)
今がチャンス!お得な入会特典
新規入会後にカード利用で30,000ptプレゼント!

三井住友ビジネスゴールドカード for Owners

三井住友ビジネスゴールドカード for Ownersは年会費を抑えつつ、法人カードのメリットをひととおり手にしたいニーズに向いています。国際ブランドはvisaのみです。

カードの特徴

アメックスのビジネス・ゴールドほどではないものの、福利厚生サービスや空港ラウンジ、ETCカードの発行など、一般的な法人カードとして求められているサービス内容はカバーしているといえるでしょう。

利用限度額は個人カードと合算で50万~300万円です。また、50万円までキャッシング枠を設定できます。

年会費は10,000円(税別)で追加カードは2,000円(税別)となっているものの、インターネット入会なら初年度無料です。また、条件を満たすことで翌年度以降も優遇があります。

ポイントプログラム

三井住友ビジネスゴールドカード for Ownersのポイントプログラムはワールドプレゼントと呼ばれるものです。1,000円で1ポイント付与され、商品やマイルなどと交換できます。

ポイント還元率は、たとえばAmazonギフト券や楽天スーパーポイントの場合0.5%です。楽天Edyやnanacoの場合は0.4%となります。

また、ポイントをWORLD PRESENT MALLポイントに交換すれば、交換できるアイテム数は500以上になります。

特筆すべきは、マクドナルドと3大コンビニでの利用はポイントが5倍になる点です。

三井住友ビジネスカード for Owners(ゴールド)

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国際ブランド

VISA

対応電子マネー

WAON(ワオン) iD(アイディ)
  • 国内旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 本会員 税別10,000円+税 0.3%~0.5% ワールドプレゼント
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
50万~300万円 税別500円+税

JCBゴールド法人カード

JCBゴールド法人カードはカードスペック的には三井住友ビジネスゴールドカード for Ownersと似ています。

VisaブランドではなくJCBブランドの法人カードを持ちたいニーズに応えてくれるカードです。

カードの特徴

利用限度額は50万~250万円ですが、JCB発行の他の法人カードも利用する場合、合算額の関係で上限いっぱい使えないケースもあります。

年会費は10,000円(税別)で追加カードが3,000円(税別)です。インターネット入会なら初年度無料となります。海外旅行傷害保険の最高額が1億円と高額な点も特徴です。

ポイントプログラム

JCBゴールド法人カードのポイントプログラムはOki Dokiポイントです。通常は1,000円あたり1ポイントが付与されます。

この場合の還元率は、JCBギフトカードへの交換なら約0.476%です。利用シーンによってボーナスポイントが加算され、最大で通常のショッピングの20倍ものポイントが貯まります。

JCB法人カード ゴールド

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国際ブランド

JCB

対応電子マネー

  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 10,000円(税別) 0.5%~1.0% Oki Dokiポイント
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
通常2~3週間 公式サイト参照 無料

楽天ビジネスカード

楽天ビジネスカードは、楽天市場など楽天のサービスを利用しているユーザーにはお得度の高いカードです。

カードの特徴

このカードは、楽天プレミアムカードの子カードとして発行されるため、単独での利用はできません

2枚合わせた年会費は12,000円(税別)です。親カードには3種類の国際ブランドがあり、楽天ビジネスカードはvisaのみが用意されています。

2枚分で他社に負けないレベルの付帯サービスを受けられます。利用限度額は合算で300万円です。

ポイントプログラム

楽天ビジネスカードでは、100円あたり1ポイントの楽天スーパーポイントが貯まります。しかも、楽天市場での利用分は最大で5ポイント貯まる優遇ぶりです。

楽天スーパーポイントの還元率は、楽天市場での利用や楽天Edyへの交換などで1%となっています。

楽天プレミアムカード

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国際ブランド

VISA MasterCard JCB アメリカン・エキスプレス

対応電子マネー

楽天Edy(エディ)
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード
  • 分割払い
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
10,000円(税別) 10,000円(税別) 1%~15% 楽天スーパーポイント
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
7営業日程度 公式サイト参照 無料

オリコEX Gold for Biz

オリコEX Gold for Bizは、年会費の負担をほとんど気にすることなく活用可能な法人ゴールドカードです。

カードの特徴

個人事業主用にキャッシング枠を設定できるSと、法人代表者用に追加カードを発行可能なMの2種類があります。基本スペックは2種類共通です。

年会費は2,000円(税別)という法人カードとしては破格の安さを実現しています。しかも、初年度は無料です。利用限度額は10万~300万円です。

ポイントプログラム

ポイントプログラム「暮らスマイル」では、1,000円あたり1スマイル貯まります。オリコEX Gold for Bizならプラス20%で1.2スマイルです。

UCギフトカード5,000円分に交換する場合の還元率は、約0.545%となります。オリコポイントに交換したうえでAmazonギフト券2,000円分に交換する場合は、約0.599%です。

しかも、暮らスマイルでは年間利用金額によってポイント加算があります。

オリコ EX Gold for Biz

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国際ブランド

VISA MasterCard

対応電子マネー

  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 2,000円(税別) 0.6%~1.2% 暮らスマイル
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
公式サイト参照 10万円~300万円 無料

まとめ

法人カードのポイント比較では、ポイント付与率と1ポイントあたりの交換率から算出するポイント還元率が重要です。利用金額に対して還元される額が多ければ、ちょっとした余裕も生まれるでしょう。

ただし、法人カードを導入する主な目的はポイントを貯めることではないはずです。経費処理の効率化を中心に、カードスペックと付帯サービスの内容も検討します。

交換したいアイテムがあるかどうかも含めて、自分の事業に役立つ法人カードを選んでください。

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編集者:ナビナビクレジットカード編集部
ナビナビクレジットカード編集部

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