海外出張に最適な法人カードはどう選ぶ?8つの検討ポイントとおすすめカード3選

空港でキャリーバッグを持つ外国人

法人カードを持つなら海外出張にも便利でお得なカードを選びたい、という方は多いのではないでしょうか。また、海外出張に役立つ法人カードの付帯サービスの内容について詳しく知りたい方もいると思います。

そこで今回は、海外出張に行く機会が多い方に適した法人カードの選び方やおすすめカードをご紹介していきます。具体的な検討ポイントがわかれば、ご自身にとって使いやすい法人カードが選びやすくなるはずです。

ぜひ最後まで目を通して、海外出張を快適にしてくれる法人カードを見つけましょう。

海外出張が多い人は法人カードの選び方に気をつけよう

キャリーバックを引く2人の女性

法人カードはカードの種類・ランクによって付帯サービスなどの特徴が大きく異なるため、海外出張が多い方は選び方に注意が必要です。

不適切な選び方をしてしまうと、せっかく法人カードを持っていても出張時に利便性を感じられず、損をした気分になってしまいます。

年会費が無料・格安だと海外での利便性は期待できない

法人カードを選ぶ際、特に気をつけたいのは年会費が格安の場合です。 法人カードの中には年会費が無料のものや、1,000円台とかなりリーズナブルなものもあります。こうした格安法人カードは、業務効率化のためコストをかけずにクレジット決済を導入したい場合や、サービス・特典の質にこだわらない場合に適しています。

ですが、海外出張に役立つサービスという点では、ある程度年会費がかかるカードと比べると見劣りするというのが実情です。

海外出張での利便性を重視する場合は、一般ランクの格安法人カードではなく、なるべくゴールドランク以上のカードを選ぶことをおすすめします。

では実際に、どのような法人カードが海外出張で役立つのか、具体的な検討ポイントを次章で詳しく見ていきましょう。

クレジットカード専門家 菊地崇仁 解説

海外出張をお得に便利に利用できる特典があるカードも多いです。

しかし、出張中の様々なトラベルにどれだけ対応できるかが重要な点でしょう。例えば、現地にトラベルデスクがあるかどうか、旅行保険が十分かどうかなどです。特に、海外では医療費が高額のため、旅行保険の補償金額・補償期間は事前に確認しておきましょう。

通常、旅行保険は3ヵ月間しか補償されません。長期出張の時は3ヵ月の間に一度帰国しなければ旅行保険が適用されなくなります。

しかし、ダイナースクラブ ビジネスカードの場合、「海外旅行保険 プラス」というサービスがあり、有料となりますが電話1本で延長する事が可能です。「海外旅行保険 プラス」はダイナースクラブカードにビジネス・アカウントカードを追加した場合でも利用する事ができますので、マイルを貯めるためにANAダイナースカードにビジネス・アカウントカードを追加する場合も利用を検討してみましょう。

一般カードやゴールドカードの旅行保険では、旅行保険が付帯していたとしても、元々安心できるレベルではありません。よく使われるケガや疾病での補償金額を確認し、不安であれば別のクレジットカードと合算するか、クレジットカードの保険に上乗せできる「クレカ+プラス」などの有料サービスも検討しましょう。

総チェック!海外出張向け法人カードを選ぶ8つのポイント

考え込むメガネをかけた女性

海外出張が快適になる法人カードを選ぶポイントは主に8つ挙げられます。

  • ポイント1:海外でも通用するステータス性がある
  • ポイント2:空港ラウンジサービスのレベル
  • ポイント3:海外旅行傷害保険は安心できる補償内容か
  • ポイント4:航空券やホテルの手配をしてくれる専用デスクの有無
  • ポイント5:現地から日本語で相談できるサポートデスクの有無
  • ポイント6:手荷物宅配サービスがあれば重い荷物から解放される
  • ポイント7:海外用携帯電話やWi-Fiレンタルなどの割引サービス
  • ポイント8:マイルが貯まりやすいかどうか

それぞれの内容をチェックしていきましょう。

ポイント1:海外でも通用するステータス性がある

海外において知名度・信用性が高いクレジットカードを保有していると、何かと待遇が良くなることがあります。例えば、ホテルで通常より早い時間にチェックインできたり、カードランクによっては客室のアップグレードを提案されたりすることも。

こうした優遇サービスは、一般ランクの法人カードではなかなかありません。海外でもステータス性が認知される法人カードを希望する場合は、ゴールドランク以上のカードを選びましょう。

世界的に通用する国際ブランドとしてはVISAやMasterCardがメジャーですが、ステータス性を重視するならアメックスもおすすめです。 

ポイント2:空港ラウンジサービスのレベル

空港ラウンジサービスの有無・レベルは、海外出張向け法人カードを選ぶにあたって必ず押さえておきたいポイントです。

空港ラウンジサービスが付帯していると、会員専用の提携空港ラウンジを無料で利用できるようになります。空港ラウンジは多くの人が行き交うロビーとは異なり落ち着いた空間なので、飛行機に搭乗する前のひと時をゆったりと過ごすことができます。

一口に空港ラウンジサービスと言っても、カードによってレベルが異なります。国内の主要空港だけではなく、出張でよく行く国・地域の空港ラウンジも利用したい場合は、世界中の空港ラウンジが利用可能な「プライオリティ・パス」が付帯しているカードが便利です。

同伴者も無料になるかどうか

海外出張に同僚や部下も同行することがある場合は、同伴者も無料になる空港ラウンジサービスがおすすめです。

一般的な空港ラウンジサービスだと、無料で利用できるのはカード会員のみで同伴者は別途料金を支払う必要があります。しかし、カード会員ではない同伴者も無料になるカードなら、静かなテーブル席でサービスのコーヒーを飲みながら、出発前に打合せを済ませることも可能です。

ポイント3:海外旅行傷害保険は安心できる補償内容か

安心して海外出張に行くためには、海外旅行傷害保険の補償内容をきちんと確認しておきましょう。旅行保険はカードによって適用される範囲や補償金額が異なるため、単に海外旅行傷害保険の有無だけで判断するのはリスクがあります。

保険には自動付帯・利用付帯がある

海外旅行傷害保険をチェックする際は、まず自動付帯か利用付帯かを確認しましょう。

  • 自動付帯:クレジットカードの利用有無に関わらず保険が適用される
  • 利用付帯:クレジットカードで事前に航空券や宿泊先の代金を決済した場合に保険が適用される 

自動付帯の場合はカードを持っているだけで保険が適用されるため、自身のカード以外の決済方法で海外出張に行く場合でも安心です。ただし、適用範囲が部分的で補償額が少ない場合もあるため、詳細まで確認する必要があります。

飛行機やホテルは自身の法人カードで決済することが多いなら、利用付帯でも問題ありません。ただ、出発前のカード利用が条件なので注意しましょう。

傷害・疾病治療費用や携行品損害も要チェック

海外旅行傷害保険は傷害死亡・後遺障害といった補償額が大きい項目だけではなく、以下のような項目にも注目しましょう。

  • 傷害治療費用:現地でケガをしてしまった場合の治療費・入院費
  • 疾病治療費用:現地で病気になってしまった場合の治療費・入院費
  • 携行品損害:所持品が盗難・紛失した場合の補償
  • 賠償責任:他人の所有物を壊したり、他人にケガをさせたりした場合の補償
  • 海外航空機遅延保険:飛行機の遅延や手荷物を紛失した際、宿泊代や食事代などを補償 

海外の病院で治療を受けたり入院したりすると、日本とは比べものにならないほど高額な費用がかかることがあります。また、海外ではバッグやカメラなどの持ち物を盗まれるリスクもあるため、対応した保険が付帯していると安心です。

ポイント4:航空券やホテルの手配をしてくれる専用デスクの有無

航空券やホテルの手配をしてくれるトラベルサポートデスクが利用できるかどうかも、チェックしておきたいポイントです。

海外出張に行く機会が多いと、その度ごとに日程や予算に合う往復航空券や宿泊先を探し、予約手続きをする必要があり手間がかかります。その点、手配を代行してくれるサポートデスクが利用可能な法人カードなら、希望に合う適切な飛行機やホテルを提案・予約してくれるため大変便利です。

ポイント5:現地から日本語で相談できるサポートデスクの有無

現地での困りごとに対応してくれる日本語対応のサポートデスクがあると何かと心強いです。

現地から相談できるサポートデスクでは、電話をすれば地下鉄の乗り継ぎ方やおすすめのレストラン、観光スポットなどの現地情報を教えてもらえるため、海外に不慣れな場合でも安心できます。

事故や病気など緊急時も頼りになる

現地情報の提供だけではなく、現地で事故に遭ったり病気にかかったりしたときにもサポートデスクがあると頼りになります。

海外に行くと、パスポートを紛失したり事故に遭ったりなど、予想外のトラブルに巻き込まれることがあります。そのような緊急時でも、日本語で相談できるサービスが用意されていれば落ち着いて対処できるでしょう。

弁護士を紹介してもらえる場合も

トラブルの内容やカードのランクによっては、必要に応じて弁護士を紹介してもらえる場合もあります。当事者同士では解決できないトラブルが起こったとき、海外でたった一人だと不利になりがちですが、リーガルサポートが受けられれば適切な解決策が見つかるかもしれませんし、何より精神的にも心強いでしょう。

現地情報提供やトラブル対処など海外でも色々と相談したい場合は、出張に行くことが多い国・地域に対応したサポートデスクが用意されているカードを選択しましょう。

ポイント6:手荷物宅配サービスがあれば重い荷物から解放される

「海外出張は毎回重い荷物が負担になる」という方は、手荷物宅配サービスが付帯している法人カードがおすすめです。

一般的な手荷物宅配サービスでは、対象空港と自宅の間を手荷物1個まで無料で配送してもらえます。例えば帰国後にいったん会社に行く場合、スーツケースがあると邪魔になりますが、手荷物宅配サービスを利用すれば身軽に出社することが可能です。

ただ、カードによってはサービスの対象が帰国時のみの場合もあるため注意が必要です。行きも帰りも重いスーツケースから解放されたい方は、往復OKかどうかを確認しましょう。  

ポイント7:海外用携帯電話やWi-Fiレンタルなどの割引サービス

海外で使える携帯電話や海外用Wi-Fiのレンタル料金が割引になるサービスが付帯しているカードも便利です。

海外出張の際に現地社員や取引先と連絡を取り合うときのために、現地で利用できる携帯電話を用意しておけばスムーズにコミュニケーションが取れます。また、モバイルWi-Fiもあれば通信環境を気にする必要もなくなります。

出発時にカード決済で借りればレンタル料金や通話料が安くなるため、携帯電話やWi-Fiのレンタルをよく利用する場合は割引サービスがある法人カードを選択しましょう。 

ポイント8:マイルが貯まりやすいかどうか

海外出張に頻繁に行く場合は、マイルがしっかり貯められる法人カードだとお得です。必要なマイル数や還元率はカードによって異なりますが、一定のマイルを貯めると航空券に交換することも可能なので、出張費の削減につながります。

法人カードでマイルを貯めるには、提携航空会社の飛行機に搭乗するともらえるフライトマイルを獲得する他、通常のカード利用で貯めたポイントをマイルに交換できる場合もあります。普段の経費精算に法人カードを利用する機会が多ければ、ポイント交換先の選択肢にマイルがあると効率的です。

なお、同じアライアンス(航空連合)に属する航空会社だとマイルの合算や相互利用が可能なので、よく利用する航空会社のアライアンスもチェックしておきましょう。

ここまで、海外出張に適した法人カードを選ぶポイントをひと通りチェックしてきました。最後の章では、海外出張が快適になるおすすめの法人カードを3枚ご紹介します。

迷ったらこれ!海外出張が快適になる法人カード3選

パソコンやカードを見ながら微笑む女性

海外出張に役立つ法人カードの選び方について解説してきましたが、実際に使い勝手が良く人気も高い法人カードは以下の3枚です。

  • アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
  • 三井住友ビジネスカードfor Owners(ゴールド)
  • 楽天ビジネスカード 

それぞれの特徴を確認していきましょう。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

アメックスのビジネス・ゴールド・カードは海外でも信用性の高いステータスカードとして知られているため、出張先のホテルやレストランで提示すれば一目置かれるでしょう。

空港ラウンジサービスは同伴者も1名まで無料で利用できる他、手荷物宅配サービスや海外用携帯電話のレンタル割引サービスなど空港関連特典が充実しています。

また、出張手配代行のトラベルデスクはもちろん、「オーバーシーズ・アシスト」という24時間年中無休で日本語サポートが受けられる電話サービスが付帯しているため緊急時も安心です。

海外旅行傷害保険についても、傷害・疾病治療費用や携行品損害が自動付帯という手厚さで、海外を飛びまわる多くのビジネスパーソンに支持されています。年会費は31,000円(税別)。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

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国際ブランド

アメリカン・エキスプレス

対応電子マネー

QUICPay(クイックペイ)
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 31,000円(税別) 0.3~1.0% メンバーシップリワード
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
2~3週間程度 審査基準による 500円(税別)
今がチャンス!お得な入会特典
新規入会後にカード利用で30,000ptプレゼント!

三井住友ビジネスカードfor Owners(ゴールド)

法人代表者や個人事業主を対象にした、三井住友カードのゴールド法人カードで、年会費は10,000円(税別)です。

加盟店数が世界ナンバー1のVISAで決済できるため利便性が高く、出張には欠かせない空港ラウンジサービスも付帯しています。

海外旅行傷害保険は最高5,000万円まで補償(うち自動付帯分は1,000万円)と手厚く、賠償責任や携行品損害などの補償も受けられるため不測の事態でも安心できます。

現地のホテルや繁華街などで現地通貨を引き出せる海外キャッシングサービスも利用可能なので、まとまった現金が必要になった場合にも便利な1枚です。

三井住友ビジネスカード for Owners(ゴールド)

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国際ブランド

VISA

対応電子マネー

WAON(ワオン) iD(アイディ)
  • 国内旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 本会員 税別10,000円+税 0.3%~0.5% ワールドプレゼント
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
50万~300万円 税別500円+税

楽天ビジネスカード

楽天ビジネスカードは年会費2,000円(税別)の法人カードですが、楽天プレミアムカードとセットで利用することになっています。

楽天プレミアムカードは年会費1万円(税別)ながら、世界中の空港ラウンジが利用可能なプライオリティ・パスが付帯しているところが大きな魅力。もちろん、国内の主要空港ラウンジも利用できます。

出張手配や現地情報提供に対応するトラベルデスクも利用できる上、海外旅行傷害保険も自動付帯しているので、ステータス性よりコスパを重視する方におすすめです。

楽天プレミアムカード

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国際ブランド

VISA MasterCard JCB アメリカン・エキスプレス

対応電子マネー

楽天Edy(エディ)
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード
  • 分割払い
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
10,000円(税別) 10,000円(税別) 1%~15% 楽天スーパーポイント
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
7営業日程度 公式サイト参照 無料

まとめ

海外出張に役立つ法人カードについてポイントをまとめます。

  1. 海外出張の際に法人カードを駆使したい場合は、ゴールドランク以上がおすすめ
  2. 海外でも信用性・ステータス性の高い法人カードだとホテルなどの待遇が良くなることがある
  3. カードによって空港ラウンジサービスや手荷物宅配サービスの有無・レベルが異なる
  4. 海外旅行傷害保険は自動付帯か利用付帯かを確認するとともに、保険の対象項目もしっかりチェックしよう
  5. 航空券・ホテルの手配代行や緊急時のサポートをしてもらえる専用デスクがあると便利 

この記事でご紹介した8つのポイントを踏まえて検討すれば、海外出張時も使いやすくお得な法人カードが選べるようになるはずです。ご自身にとって最適な1枚を見つけて、海外出張をより快適なものにしてください。

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監修者紹介/クレジットカード専門家 菊地崇仁
監修者 クレジットカード専門家 菊地菊地崇仁

三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。 57枚のクレジットカードを保有し、約120万円の年会費を支払っている。一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。

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